当社では、今年のゴールデンウィークは10連休ということで、社員の皆様方にはそれぞれ有意義に過ごされリフレッシュされたのではないかと思います。
ゴールデンウィーク前には、兵庫県尼崎市でJR西日本の列車脱線事故という大惨事がありました。犠牲となられた107名の方々のご冥福を心からお祈り致したいと思います。
マスコミ報道によりますと、JR西日本社員の非常識な行動が次々に明らかになっています。事故車両に乗り合わせながら乗客を救助しなかった運転士、ボーリング大会、宴会の強行等であります。
言い分としては、「休みの日だから」「担当部署が異なる」「上司の命令だ」といったことのようでありますが、自己本位、危機管理の不足、認識の甘さを感じます。
以前、この場(全体朝礼)で「変な縄張り意識」についてお話しました。それは、「変な縄張り意識」により、「自らの責任を果たすこと」だけに拘り、その意識が強すぎることから大局を見失うこととなり、その結果、顧客の要求に応えられなかったり、手戻りが生じたりすることが多々あるように感じるということと、実際に、顧客から「責任者が不明確」「社内の連携不足」といったクレームが寄せられているといったことをお話させていただきました。
問題となったJR西日本の社員、特に運転士の方は、職場内のマニュアル、ルールには忠実で、それに従った結果であるとはいえ、「自らの責任を果たすこと」だけに拘り大局を見失ったのではないかと思います。
このゴールデンウィークを終えますと、2005年度も本格的に始動いたします。新年度業務のスタートにあたり、今回のJR脱線事故を「他山の石」とし、今年のテーマの一つである「社内の連携、協力」を各自で再認識していただき、新年度業務に備えていただきたいと思います。