早いもので今年も残すところ一月となりました。
皆様にとって公私とも多忙な師走を迎えますが、各自で体調に留意され乗り切っていただきたいと思います。
最近、感じることを率直に述べさせていただきたいと思います。
顧客からのクレーム、社内のトラブルに関する報告を受けるたびに「社内の連携と協力の不足」を感じます。
従来、我々の中小企業、技術系企業は個々の裁量、能力で業務を行ってきました。
しかしながら、近年では発注者要望の高度化、多様化に対応すべく、組織的な業務遂行が必要となってきています。当社でもこのことに対応すべく、意識改革をはじめとし、責任分掌の明確化、品質システムの導入等を行ってまいりました。
これらのことに関しては、客観的にみても、ある程度の成果は出ていると思いますが、その一方で「変な縄張り意識」による弊害も出ているように感じます。それは「自らの責任を果たすこと」だけに拘り、その意識が強すぎることから大局を見失うこととなり、その結果、顧客の要求に応えられなかったり、手戻りが生じたりすることが多々あるように感じます。実際に、顧客から「責任者が不明確」「社内の連携不足」といったクレームが寄せられています。
「縄張り意識」の最たるものが役所であると言われ、責任所在の曖昧さ、縦割りの仕組みが世間の批判を受けています、また、最近では、民間企業においても「けちな縄張り意識」により有名企業、大企業が崩壊しています。
ウインタースポーツの華であるラグビーもシーズンを迎えました。
ラグビーチームが強いチームをつくるためにバックボーンにしている言葉で『ONE for ALL、 ALL for ONE』と言う言葉があります。「一人はみんなのために みんなは一人のために」と言った意味であり、まさに、「スクラムを組み」強いチームをつくる原点がここにあると感じさせられました。
我々にとって試練の時代を迎えています。こんな時だからこそ、「けちな縄張り意識」を捨て「社内の連携、協力」を再認識していただき、業務に取組んでいただきたいと思います。