先週は日本列島を大寒波が襲い、鳥取県では複数路線で700台以上の車両が立往生し孤立する事態が発生しました。今回のように自然が猛威を振るうたび、人の無力さを感じると共に自然の中で生かされているのだなと改めて痛感します。
島根県においても近年稀に見る降雪量で、公共交通機関をはじめ主要道路は大渋滞となりました。通勤時間も通常の2~3倍以上を要するなど、皆さんも大変な思いをされたことと思います。
そのように雪に四苦八苦する大人たちを尻目に、小さな子どもたちが雪だるまを作るなど、厳しい自然をも楽しんでいる様子に順応性の高さや、力強い生命力を感じました。
昨年、登山中に遭難された方が約二週間経ったのち奇跡的に生還したというニュースがありました。大きな喜びや感動を呼びましたので、皆さんのご記憶にも新しいのではないでしょうか。
実は先日、そのご本人に偶然お会いしてお話しをさせていただく機会がありました。
「遭難した際の痛みや苦しみなどは多大であった。だが、考え方を変えれば貴重な時間でもあった。」ということを述べておられました。併せて遭難中に五感で感じた鳥のさえずりや木々の音、満天の星空などの話をいきいきと話されていたのが印象的でした。大自然の中で生かされていることを感じられ、そこから大きな力を得て無事生還なさったのではないかと非常に感銘を受けました。
今回の大雪をはじめとして自然の猛威に対し我々の力は微力です。また、当社の仕事においても、多くのことが想定どおりに運ばないことが現実です。特にこれから年度末に向けて天候や時間に追われるなど、より厳しい環境下での仕事をすることもあると思います。
ですが、そんな時に後ろを見ても、下を向いていても何も始まりません。与えられた条件の中でいかに前向きに考え仕事をできるかが最も大切なのではないでしょうか。
私たちのキーワードはATMです。
明るく、楽しく、前向きに仕事をする。社会やお客様に喜びや感動を与える。その先には必ず自分たちの喜びや感動もあるはずです。今年度も残すところ二月です。素晴らしいゴールを目指し、皆で力を合わせてまいります。
和田晶夫