あけましておめでとうございます。
私にとって61回目の年越しとなりましたが、例年とは違う静かな時間を過ごすことが出来ました。これはこれで良いものだなと思うと共に、新型コロナと懸命に戦っている医療関係者や行政の方々をメディア等で目にし、自分自身が平穏に過ごすことが出来たことに、感謝の念を新たにしたところであります。
さて、昨年9月には菅政権が“コロナ対策と経済の両立”を最重要課題としスタートしました。世界中に蔓延するコロナ渦での舵取りであり、必ずしも順調な政権運営とは言えませんが、これからが正念場であると思いますので、新しい年の政権運営に大いに期待したいと思います。
この度のコロナ禍で露呈したのが日本のデジタル化の遅れであります。我が国は先進国であるというのは妄信であることが、今回の給付金の支払いの遅れや混乱等で明らかになりました。そのようなことから、菅政権のもとで最重要課題としてデジタル社会の実現に向けた取り組みが新しい成長戦略の柱とし位置づけられました。デジタル庁を新設し、自治体のシステムの統一、標準化により情報の縦割りを解消し、行政サービスの利便性とスピード向上を図ることに加え、あらゆる産業分野においてもDX化(デジタル トランスフォーメーション)を推進し、生産性向上と働き方改革を図ることを目指しています。
以上のような国をあげてのDX化の取り組みにより、私たちの仕事、産業分野では、生産性革命のエンジンとしてBI M/CIMが急速に進展する元年となると思います。計画から測量、調査、設計までを三次元モデルと属性情報を結び付けて利活用し、施工から維持管理に引き継ぐという、夢のある革命的な取組みです。私たちには、新しい柔軟な発想と仕事スタイルを含めた変革が求められます。
トランスフォーメーションとは「変革」です。この一年も様々な社会環境の変化があると思いますが、私たちの企業力とそれぞれの経験と可能性に自信を持ち、ATMで歩み、しなやかに変革を遂げてまいりましょう。
この一年の社員の皆さん、ご家族のご健康とご多幸をお祈りし、年頭の挨拶とさせていただきます。
和田晶夫