先日ガイナーレ鳥取GMの岡野さんをお迎えしてお話を聞く機会をいただきました。
私はサッカーが好きで、競技場やテレビで多くの試合を観戦しますが、印象に残っているゴールシーンの一つとして、1997年11月16日深夜マレーシアのジョホールバルでのイラン戦で、1998FIFAワールドカップ初出場を決めた岡野さんの決勝Vゴールがあります。切り札として延長戦に投入され、ピッチを疾走する姿、決定的チャンスを幾度も逃した後の土壇場での必死のゴールシーンが強く印象に残っています。
岡野さんは記録以上に記憶に残るサッカー選手であったと思います。無名の地方高校の出身で、大学でも無名選手でしたが、個性的なプレイスタイルが偶然に注目されることになり、プロ選手となり、超人的なスピードと規格外のプレイに加えて雑草魂が『野人』という彼のニックネームとなり多くの人を魅了した、記憶に残る選手となったのではないかと思います。
岡野さんとの会話の中で、彼は自身のサッカー人生を振り返り、無意識に過ごしていた学生時代に運よく目的・目標を見つけることが出来たこと、具体的にはJリーグが出来るということで、プロサッカー選手を目指すという明確な目標が出来たことが転機となり、全てが好転したと語ってくれました。
現在の岡野さんはガイナーレ鳥取のGMとして、J2復活という当面の目標とサッカーで地方を活性化するという大きな目的に向かって東奔西走されています。残念ながら昨日の敗戦で最短でのJ2復帰は叶いませんでしたが、厳しい条件や経営環境の中で目標、目的に向かって明るく、楽しく、前向きに活動する姿は感動と共感を呼び応援する和が広がっています。
人や組織が成果を上げ、有意義な活動や人生を送るためには、目標・目的を持つことは不可欠なことです。また、目標、目的に向かって一途に努力する姿ほど、人に共感と感動を与えるものはないと思います。
私たちは経営方針、理念という目標・目的を明確にして歩んでいます。個人においてもそれぞれの目標・目的に向かって歩んでおられることと思います。
11月を迎え多忙な時期を迎えました。また、一年を締めくくる大切な時期でもあります。目標・目的達成の途上には、必ずしも順風満帆な時ばかりではありませんが、岡野GMに習い、ATM(明るく、楽しく、前向き)でお互いが良い刺激、影響を与えあいながら歩んでまいりましょう。