今年のGWも昨年と同様にコロナ禍にあり、県外への旅行やイベントの参加、帰省などを控えざるを得ないこととなりました。私たちにとって、少し残念で物足りないGWとなったのではないでしょうか。今後、ワクチン接種が進み、私たちの暮らしが平穏を取り戻すまでには、もう少し時間を要すると思います。『朝の来ない夜はない』という言葉があります、平穏な日が訪れることを信じ、辛抱と責任ある行動をとり、前向きに歩みましょう。
さて、コロナウイルスの感染者数データ(5月9日)をみますと、世界の累計感染者数は1億5728万人となっています。世界の人口が約79億人ですので累計の感染率は約2%になります。感染率が最も高いのが米国で約10%となっています。毎日、数十万人単位の感染者が出ているインドは約1.5%となっています。日本に目を向けると、累計感染者数が63万5千人で人口が1億2541万人ですので感染率は0.5%になります。感染が拡大している東京、大阪は約1%の感染率となっています。島根県では累計感染者数が375人で人口が約67万人ですので累計感染率は約0.05%で、全国で最も低い値となっています。
世界、日本、都道府県における累計感染者率の差は、人口密度や人口構成に加え、文化や生活様式が異なることなどによると思いますが、島根県が全国で最も感染率が低く、死者が出ていないのはこれらの要因に加え、県民が真面目に感染防止に取り組んでいることにあると思います。島根県の県民性は“勤勉”“素朴で真面目”“辛抱強い”“保守的”などがあげられますが、コロナウイルス感染拡大を阻止しているのは、そのような県民性によるところが大きいのではないかと思います。
私は、今回のコロナ禍で改めて島根の素晴らしさを知りました。世界中で日本は有数の安全な国で、その中でも島根は最も安全で安心な県であることを知り、私たち県民は誇りを持つべきであると思います。島根の県民性である“勤勉”“素朴で真面目”“辛抱強い”“保守的”は、現代の日本が失いつつある、良き国民性と日本文化に合致していることから、島根こそ日本の伝統と良さを残している地域であると言えます。
当社の経営理念は“地域密着”“総合力”“自己実現”を三つの柱として構成しています。そのなかで“地域密着”とは『郷土愛を持って心をつくして奉仕する』ことです。GWが明けて、令和3年度が本格化的にスタートとします。私たちは、良き日本の伝統を受け継ぐ島根に誇りを持ち、郷土が永続的に発展するよう、経営理念のもと全社が力を合わせて業務を行ってまいります。
和田晶夫