皆さんもよくご存じの『笑う門には福来る』は、今はあまりやらなくなったのかもしれませんが、“いろはかるた”の“わ”の札で有名な故事の一つです。
その意味は読んで字の如く、いつも笑っていれば、自然に幸福がやってくるということで、辛く苦しいことがあっても、前向きに明るく笑って取り組むことにより、幸福を呼び込むことができるという教えであります。
西洋にも同じような言葉があります。フランスの哲学者アランの“幸福論”に『幼い子供が初めて笑うとき、その笑いは何を表現しているものでもない。幸福だから笑うわけではない。むしろ、笑うから幸福なのだ』という一節があります。
現代社会に生きる私たちは、時間や問題に追われ、ストレスが多く、楽しいことばかりではなく、笑うことを忘れがちですが、“あえて笑う”ことが大切であることを諭しています。
西洋の東西を問わず、古から“あえて笑う”ことが大切であることは言われ続けています。しかしながら、私たちの日常において“あえて笑う”ことは抵抗ある難しいことだと思います。その“あえて笑う”ことを実践する方法の一つに“笑いヨガ”があることを最近知りました。
“笑いヨガ”は1995年にインド人医師のカタリア博士が始めたもので、今では全世界70ヵ国以上に広がり、日本にも日本笑いヨガ協会があるようです。“笑いヨガ”は笑いを体操とし、笑いにヨガの呼吸法をあわせたもので、酸素をたくさん取り入れ、笑うことによりストレス解消や免疫力を高めることが出来、集中力向上に役立つもので、健康と活力を高めるということで、その手軽さもあり評判になっています。
先日、笑いヨガの講習を受けたのですが、その際に講師の方から、面白いとか楽しいとかで笑っても、あえて笑っても心身への健康効果は全く同じであるという研究データがあることを教わりました。最初は“あえて笑う”ことは気恥ずかしく周囲が気になりましたが、皆で“あえて笑う”ことにより会場に素晴らしい空気が生まれ、自分自身の気も活性化し爽快感を味わうことが出来ました。
このGWは好天にも恵まれ、行楽地や観光地、家族友人との団らん、スポーツ等を通じて素晴らしい笑顔や笑い声にあふれていました。皆さんも笑いの効果で大いにリフレッシュされたことと思います。
五月は気持ちを明るくさせ、自然と笑顔が出る爽やかな時季です。これから新年度業務も本格化します、『笑う門には福来る』を実践し、自分自身と周囲に良いエネルギーを与え合い、笑顔が笑顔を創りだす素晴らしい職場環境でお客様や社会から喜んでいただける仕事してまいりたいと思います。
和田晶夫