石見銀山遺跡が世界遺産に登録されることが決まりました。
5月には諮問機関から登録延期勧告という厳しい、落第点と受けとめられる評価が下されましたが、その後も信念を持ち、粘り強く活動を続け、この度の大逆転に結びついたわけであります。
関係者、地元の方々の努力に敬意を表しますとともに、県民の一人として心から嬉しく思います。
島根県は、この度脚光をあびた石見銀山のほかにも、この近年だけでも、出雲大社の心の御柱、荒神谷、加茂岩倉遺跡の銅剣・銅鐸の大量出土等に象徴されるように、多くの歴史的遺産を有しています。それらが日本海、宍道湖、島根半島などの豊かな自然と融和し、情趣、風情ある文化、伝統、景観を形成しています。このことは旧来から多くの文豪が去来して、彼らのゆかりの地となっていることからもうかがい知ることができます。
私たち島根県人の気質は一般的に『保守的・消極的』『閉鎖的・排他的』であると言われています。それゆえ、素晴らしい歴史遺産、自然、これらがもたらす豊かな文化を有していながら、PR下手で引っ込み思案なことから、有効に生かしていないのが現実ではないでしょうか。(個人的、庶民的に言えば、島根の自然がもたらす『食材』歴史、伝統に培われた『食文化』は全国に誇れるものであると思っています)
今回の石見銀山の世界遺産登録を契機にし、県民それぞれが、郷土の素晴らしさに気付き、自信と誇りを持ち、全国、世界に情報発信していくようになれば良いと思います。
当社の経営理念の根幹は『地域貢献』であります。今後も業務を通じ、地域の発展、振興に関わることが出きればと考える次第であります。