今年に入って、新型コロナウイルスが世界を席巻し、人々の穏やかな日常を奪い、世界中を脅かしています。日本でも、三月頃から外出自粛や緊急事態宣言が発令されるなど、私たちの生活は大きく変わりました。特に人口密集地の首都圏と関西圏では、急激な感染拡大により、一時は医療崩壊の危機が懸念されるまでに至り、今なお予断を許さない状況にあります。
日本だけではなく世界中が、誰しも想像すらしなかった厳しい環境にありますが、皆さんもメディアを通じその最前線で奮闘されている医療関係者の姿を目にされたのではないでしょうか。ワクチンも治療薬もない未知のウイルスに対し、医療資源も不足する中で自らの感染リスクと向き合いながら不眠不休で治療や看護にあたっている姿には多くの人が心を打たれ、感謝と尊敬の念を抱かれたのではないでしょうか。正に、プロとして誇りと使命感を持って仕事をされています。
今日、6月3日は『測量の日』です。昭和24年のこの日に測量法が公布されたことから『測量の日』として制定されました。その目的は、現代社会において、測量や地図の大切さが一般の人には分かりにくいことから、少しでも多くの人に測量の歴史や技術について知ってもらうために定められました。
私たちの仕事はインフラの整備と維持、防災を通じ、地域の安心で安全な生活環境を造ることで、近年、仕事の内容は多岐にわたるようになりましたが、そのすべての仕事の根幹には測量があります。私たちは、今日の『測量の日』に自分たちの行う仕事に誇りを持ち、技術を磨くことを共通の価値観とし、医療や感染防止の最前線で働く人たちと同様に、社会から共感をいただき、喜びと感動をしていただけるプロの仕事を行ってまいります。
和田晶夫