先日、上半期経営報告会で話をさせていただきましたが、当社では有給休暇の取得率向上や超過勤務の減少等、確実に『時短』が進んでいます。一昔前の建設産業において、深夜残業や休日出勤が常態化していたことを考えれば、隔世の感があるのではないでしょうか。要因としては、働く意識の変化に加えIT化、技術革新によるところが大きいと思います。また、一昨年の改正品確法施行以来、日額人件費の改正や工期の平準化等が進められていることも後押しとなっているように感じます。
時短は、効率よく働くことにより
l 社会やお客様に喜ばれる仕事をすること
l 適正な利益を上げること
l 働く人に満足、幸福を与えること
この三つのバランスが図られてこそ初めて成り立つものです。三つの内のどれが欠けても良い『時短』とは言えません。この三方良しを目指すことが私たちの共通のテーマなのではないでしょうか。
仕事において『時短』を妨げる要因として「ミスの発生、対応」があります。ミスの原因は次の3つに大別されます。①技術力や知識の不足、②仕事の目的や内容の取り違え、確認ミス(コミュニケーション不足)、③うっかりミス(慢心、集中力、緊張感の欠如)です。私たちはミス防止に細心の注意をはらわなければなりません。しかしながら人が仕事の主役である限り、すべてのミスを無くすことはできません。そのため何よりも大切なことはミスが起きた際の対応であると考えています。『ミス対応方針』に明文してあるとおり、ミス対応は何よりも最優先し、全社で最大限の対応をすることによって速やかな解決を図らなければなりません。
忙しく、気忙しい時期を迎えます。ミスを防ぐためにコミュニケーション改善、集中力と緊張感を保つこと、組織の協調を図ることを今一度意識しましょう。ミスが発生した際には最大限の努力により速やかな解決を図ることが『時短』につながります。そのことが社会やお客様、個人、会社の三方良しにつながるものであることを共通の価値観として取り組んでまいります。
和田晶夫