幼いころ、落ち着きがなく慌て者であった私(今もその傾向がありますが)は恩師から『慌てず、焦らず、急げ!』という言葉を頂きました。当時はその意味がよくわからなかったのですが、今考えれば、急ぐということと、慌てたり、焦ったりするのとは全く異なるもので、落ち着いて段階的に考え、少し早めに行動することが大切であると諭して下さっていたようです。
私たちは想定外のことが起きたり、多忙を極めたりすると気持ちに余裕がなくなり、「焦り」や「慌て」につながってしまいます。『急(せ)いては事を仕損じる』という言葉の通り、急ぐ気持ちが裏目になり、ミスを犯す傾向が顕著になります。
私たちにとってこの三月は、全業務の70パーセントの納期が集中する最も多忙な時期となります。この一年を立派な成果で乗り切るためには『慌てず、焦らず、急げ!』ということが大切になってまいります。
そこで『慌てず、焦らず、急ぐ』ためにはどうすれば良いかというとですが、そのヒントを毎朝皆さんと輪読している『職場の教養』から見つけましたので、引用いたします。
『心を前向きに切り替えましょう』(2月6日)
突発的な事態にも、すぐに気持ちを切り替えて行動に移す柔軟さが大切。
『お客様の気持ちを考えましょう』(2月7日)
切羽詰ると周りが見えなくなり、自己中心的な考えで行動をとってしまうが、このような時こそ気持ちを引き締めることが大切。
自分の都合をお客様に押しつけることのないよう、お客様に満足していただくには、まず相手の立場に立つことが大切。
『ゆったりとした呼吸をしましょう』(2月24日)
焦る、慌てる、緊張感から解放する方法として深く呼吸することを心がける。
『本気で取り組みましょう』(2月25日)
忙しいことを言い訳にして、本気になることを怠っているのでは?まずは本気になることが大切。
皆さん『心を前向きに』『お客様(相手)の気持ちを考え』『ゆったりとした呼吸をして』『本気で取り組む』ことを意識して『焦らず、慌てず、急げ!』で、この3月を乗り切って一年の有終の美を飾りましょう。