今年の社内研修旅行は秋田、青森、岩手の旅を満喫することができました。ほとんどの人にとって東北地方は“みちのく(未知国)”でもあり、思い出に残る素晴らしい旅となったのではないでしょうか。
今回の研修旅行は、一日目の秋田では皆で“なまはげ体験”を楽しみ、日本最大の干拓地である八郎潟や男鹿半島の雄大さを感じ、夜には郷土料理と地酒で大いに盛り上がりました。
二日目からは、私たちのグループは秋田から北上し、青森県に入り蟹田港からフェリーで陸奥湾を渡り、マグロの一本釣りで有名な本土最北端の地である大間まで旅をしました。梅雨の晴れ間の爽やかな好天にも恵まれ、新緑の奥入瀬渓谷や、独特の雰囲気に囲まれた恐山、美味しい地酒と大間のマグロを堪能することができた三日の旅になりました。
『感性』と言う言葉があります。その意味は「人の気持ちを感じる力」「発想力や創造力」「気づきの力」などを表し『感性の豊かさ』とは人間としての魅力や総合的な能力の高さであると解釈できるのではないでしょうか。
私たちが『感性』を磨く、高める一つとして“旅”があります。日常を離れ、違う環境に身を置き、その土地の風土や文化と触れることにより、普段とは違う感動や気づきが生まれ『感性』が磨かれ、高まるのだと思います。
私たちが良い仕事をし、お客様から喜んでいただくことにより、私たちが幸せを感じるという良いサイクルを作りだすためには、まず『感性』を磨くことが必要であると考え、視野や見聞を広めるための一つの取組として“社内研修旅行での全国制覇”をスタートさせました。
最近、社会全般において、IT化やマニュアル化により、仕事のスピードや正確性、均質性は格段に進歩しています。今後も人工知能の普及等によりこの流れはさらに加速することと思われます。しかしながら、それとは逆に、私たちが日常生活で受けるサービスにおいて、何か物足りなさを感じられることが多くなったのではないでしょうか。現代社会において「心通う」「おもいやりのある」「細やかな」「痒いところに手の届く」といった本物の仕事、プロの仕事が確実に失われていると感じます。残念ながら、当社の仕事においても同様で、思慮不足や機械的な対応、仕事により、お客様にご迷惑をかけすることが散見されます。
私たちは、社内研修旅行を始め、地域活動やボランティア活動への参加、時短を図ることによって得られる余暇時間の有効活用を推奨しています。それにより、ひとり一人が「物事を多様な角度から見る力」「豊かな創造力や五感により感じとる力」「地域の特性を感じ取る力」を高め、人や地域、自然に対する思いやり、人間味のある仕事を通じ、地域やお客様に喜んでいただけるよう、全社で邁進してまいります。
和田晶夫