『感性』とは“物事を深く心に感じ取る働き”という意味で、感性が豊かな人とは、物事の見方が多面的であり、創造力や表現力に優れているという特徴を持っています。
“旅”で磨かれ、高めることができるもののひとつに『感性』があります。日常とは異なる環境に身を置くことにより、その土地の風土、食べ物、旅先での出会いやふれあいなどにより、感動や気づきを得ることで『感性』が高まるのだと思います。
今年の社内研修旅行では、皆さんと共に伊勢神宮の特別参拝を行うことができました。多くの人は初めての神宮参拝で、その独特な空気、神楽の舞等に日常とは異なる時間と気を体験されたのではないでしょうか。
翌日には、私たちのグループは、岐阜まで足を延ばし、日本の原風景が残る白川郷、白川郷から未開の山岳地帯を通過し、石川県加賀までを結ぶホワイトロード(スーパー林道)を走破しました。さらには標高2156mの西穂高仙石尾根まで足を延ばし、好天にも恵まれ雄大な北アルプスを鳥瞰することができました。
日本の歴史文化に触れ、更には雄大な自然で五感を研ぎ澄まし、心が満ち足りた2泊3日の旅となりました。
現代社会全般、私たちの仕事においても、IT化やマニュアル化により、仕事の進行スピードや均質性は格段に向上しています。しかしながら一方では、物事や情報を多面的に見ることや深く思考することに欠ける傾向にあり、物事を深く感じ取る働き『感性』に欠ける傾向にあるのではないでしょうか。
私たちの仕事において『感性』を発揮することは大切なことです。地域やお客様の機微を感じ取ること、多面的な見方をすることによって、最適な提案、対応をすることが求められます。機械的、画一的な仕事や対応ではお客様の期待や喜びを得ることは出来ません。
昨年、“社内研修旅行で全国47都道府県制覇”を宣言しました。一昨年の北海道から始まり、昨年は沖縄、今年は三重、愛知、岐阜を旅することができました。
画一化、効率化され、何か物足りなさを感じる今だからこそ、私たちは積極的に『感性』を高め、地域、お客様から期待を超える感動いただける仕事をするよう一丸となって取り組んでまいります。
和田 晶夫