新年あけましておめでとうございます。
皆さま方、穏やかに新春をお迎えのこととお慶びを申しあげます。
さて、昨年を振り返りますと、改正品確法施行から3年目を迎え、建設産業における働く環境の改善が軌道に乗り、私たちの業界全体で時短が進み、仕事や私生活において余裕が生まれ始めた年となったのではないでしょうか。過去には建設産業が3Kといわれていたこともありましたが、確実に私たちの目指す新3Kである『給与が高い、休暇が多い、希望の持てる産業』に向けて歩み始めたように思います。
改正品確法の目指すところは、安心で安全な国土作り、そのための良質な社会資本の整備や維持管理を継続的に行うことのできる環境づくりです。私たちは企業、個人ともに技術の研鑽、意識や経営の改革を図り、社会の負託に応えていかなければなりません。
一方で、昨年は測量分野において技術革新が始まった年でもありました。UAV、MMSやレーザー測量の汎用性が急激に高まり、測量技術は地理空間情報技術に進化しました。今年は三次元データにより設計や解析が本格的に始まる元年となると思います。また、今後はIOT、AIなどをいかに活用していくかも私たちの産業にとっての課題となります。
私たちはこの大きな変化の最中にいるわけですが、新しい技術に前向きにチャレンジしていくことが求められます。
進化論を唱えたダーウィンは、「自然界において生き残るものは、決して強いものではなく、変化に対応できる生き物である」という考えを示したと言われています。
社会環境の変化、技術革新等、私たちの産業を取り巻く環境は今後も変化し続けます。しかしながらどのような変化の中にあっても『仲間との“和”を大切に、社会に“和”を広げる』という創業の精神は変わりません。変化に対して柔軟かつ迅速に対応しつつ、不変の熱い思いを胸に万事へ臨むことが肝要であると思います。
この一年、全社員が経営理念のもと一丸となって歩み、地域社会に貢献し、ひとり一人が心身とも健やかで、有意義な時を過ごすことができますことを祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。
和田晶夫