『言うまいと思えどこの暑さかな』と詠った川柳がありますが、この8月はこの句がよく合う猛暑、酷暑でありました。
松江地方気象台のデータによりますと、この8月の日最高気温の平均が34.4度であり、一日の最高気温が35度を超える猛暑日を記録したのは14日、一日の最低気温が25度を超える熱帯夜を記録したのは23日ということでした。
昨年の8月は、日最高気温の平均が29.1度で今年より5度以上低く、猛暑日、熱帯夜ともにゼロという冷夏でありました。
先日聞いた対談で、北海道の旭山動物園の元園長である小菅さんのコメントの中に、106歳の曹洞宗の著名な僧侶の『平気で生きる』という生きざま、人生訓と動物たちの生きざまに共通したものがあると述べられていました。
現代人の私たちは邪念、欲望が多すぎること、それに比べ高僧、達観した人、動物たちがあらゆることを許容し自然体でシンプルに生きていることを独特の表現で述べられていました。
されど、『言うまいと思えどこの暑さかな』であります。これだけ暑いと睡眠不足、疲労の蓄積等により体調を崩したり、冷静さを失ったりするものであります。なかなか高僧や自然に生きている動物のようには生きられないものですが、暑いときは暑さを受け入れ、決してネガティブになることなくポジティブになり、気持ちを前向きに、強く持つことが大切であると思います。
9月になってもこの暑さは当分続くようですので、組織内、それぞれにおいても熱中症対策、体調管理を十分に行い『平気で生きる』の精神をもって乗り切ってまいりましょう。