8月も今日で3日を迎えましたが、未だ梅雨明けしていない状況であります。
この山陰地方での最も遅い梅雨明けは、1951年以降のデータで1998年の8月3日であります。また、冷夏が農作物に甚大な被害をもたらし、米の需給が逼迫した1993年は梅雨明けの時期が「特定できなかった」となっております。
山陰地方では6月9日に入梅し、6月には降水量、日照とも平年並みでありましたが、7月には日照時間が平年の約40%、例年ですと梅雨明けする7月20日以降の真夏日はゼロで、この間の最高気温は平年値を2.6度~7.7度下回る「冷夏」で推移しています。
広島気象台の一ヶ月予報によれば、8月の気温は平年並みか低く、降水量も平年並みか多め、晴れる日は少ないという予報を出しています。どうやら今年は冷夏となる可能性が極めて高いようであります
冷夏は農作物に大きな被害をもたらします。1993年には冷夏による全国的な凶作でコメの需給がひっ迫し緊急輸入することとなりました。当時の米パニックをご記憶の方もいらっしゃるかと思います。そして、日本の米不足は国際的な穀物価格の高騰を引き起こし、発展途上国の人々に生活苦、飢餓等の大きなダメージを与えました。
この夏は、気候は冷夏でありますが、衆議院選挙戦の熱い夏となります
今回の選挙は「景気回復」「福祉、子育て支援」「外交、安全保障」等がクローズアップされています。それらの大切な事柄に加え、異常気象、途上国の爆発的な人口増加による「食糧問題」にも関心を寄せなければならないと考えます。
異常気象はこの一年で終わるとは限りません、日本だけではなく地球上の環境が大きく変化しています。食料が尽きれば国民、人類が滅びることを豊かな時代が続いた私たちは忘れてしまったのではないでしょうか。
「食の自立=食料自給率向上」には一人ひとりの意識改革に加え、地方、農村の再生、活性化が不可欠であります。目先の人気取りで国民を愚弄する政治家、政党ではなく、都市だけではなく、地方の事情を知り、目を配る事のできる安定感のある政党、政治家を選ばなければなりません。
この広い県土を持つ島根県には衆議院2議席、参議院2議席と合わせて4議席しかありません。今回の選挙はそのうちの貴重な2議席を決める選挙です。
過疎、高齢化が進む地域の実情を知り、高速道路をはじめとし遅れた道路網整備、上下水道整備、自然の脅威と向き合った条件での暮らしを支える治水、防災事業等の必要性を地域の代表として国に適切に伝え、地域のために働いてくれる政党、政治家に大切な一票を投じなければならないと思います。
①災害対応
7月17日からの梅雨前線豪雨により大田、雲南地方を中心に大きな被害が出ています。すでに当社にも復旧業務の依頼が来ています。7月度の朝礼で申し上げましたように災害復旧支援は私たちの果たす社会的責任の一つであります。全社をあげた対応を行ってまいりましょう。