当社では、十代後半の若手から七十代の大ベテランまで幅広い年齢層の社員さんに活躍していただいています。世代で表せば孫、親、祖父の三世代が会社を構成していることになります。私は今月、還暦を迎えますので祖父のカテゴリーに入ることになります。日々仕事をしていますと若い人の成長の早さと柔軟性に驚くと共に、私よりも年上の大ベテランが、豊富な経験と情熱を持って仕事に取り組んでいらっしゃる姿に感動し、元気をいただいています。
今年はありがたいことに、二年ぶり七回目の優良業務知事表彰の栄を賜ることが出来ました。13日(私の60回目の誕生日です)には、社を代表して受賞の栄に浴してまいります。受賞業務の尾原地区全体計画調査、測量、設計業務の管理技術者は平野浩さん、照査技術者は加地慶剛さん、主任技術者は山田光治さんで、奇しくも今年還暦を迎えたトリオが中心に業務を担当されました。今回の受賞は、それぞれの専門分野の経験と知識、技術者としての情熱を結集された成果であると思います。
昭和の時代以前は、還暦は隠居生活の域にあるのが一般的でした。平成の時代は還暦=リタイヤでしたが、令和の時代に入り、還暦はまだまだ最前線で働く社会に変わろうとしています。
社内の年齢構成について調べてみましたら、私が入社した38年前(1982年)には平均年齢は約30歳で、社員の約2/3が二十代で構成されているという、今の時代では考えられない若い会社でした。現在は社内の平均年齢は42歳ですので、この間に約12歳高齢化したことになります。日本の社会では、当時の国民の平均年齢は約35歳で現在は約47歳ですので、同様に12歳高齢化しています。
高齢化社会を悲観的にとらえられる傾向がありますが、人類が長寿を願い続け、努力してきた賜物であり、決してマイナスなものではありません。私たちは、高齢化を悲観するのではなく、年齢感覚が大きく変化し、昔の年齢と現在では大きなギャップがあり、一回りサバを読むくらいがちょうど良いのではないかと思います。私ですと60歳から12歳を引いて、自称48歳と思って生きる方が良いのではないかと言うことです。
社内で、若手、中堅、ベテランが目的を共有し、助け合い、それぞれに良い個性を発揮し、自分らしい働き方を見つけ、仕事を楽しむことが出来れば、お客様、社会から喜んでいただける仕事につながり、今回のような受賞につながると思います。そのことが結果として自分たちの幸せにつながることであると思います。
まさに、そのことが経営理念の実践であるといえます。今回の受賞を励みに、今後も全社で力を合わせ歩んでまいります。
和田晶夫