最近、『働き方改革』という言葉を耳にされることが多いと思います。政府の経済対策の一つで、最重要テーマと位置付けられています。具体的には、「長時間労働の抑制」「副業解禁」「非正規雇用の見直し」「多様な働き方」等、働き方の抜本的な改革を行うことで企業文化や社会風土を変えて、格差の是正を図り、成長と分配の好循環を図り一億総活躍社会実現に向けたチャレンジとされています。
私たちの産業、当社では『新3Kの追求』を標榜し、「給与が高い」「希望の持てる」「環境の良い(休暇の取り易い)」産業を目指しています。この『新3Kの追求』は『働き方改革』の延長線上にあるものと言えます。
さて、『働く』ことについて考えてみましょう。その語源、意味は“傍(はた=回り、周囲)を楽にする”であるという一説があり、私はその説に共感しています。
私たちが「働く」目的は、自分の暮らしや将来のために働くことが根底にあり、そして家族の幸せのために働く(家族を楽にする)ことがあります。さらには、如何に社会やお客さまに喜んでいただく(傍を楽にする)ことが「働く」ことの真の価値であり達成感になると思います。
最近、『働き方改革』についてメディアで報じられることがおおいのですが、“休み方改革”や“時短”がその主役になっているように感じます。しかしながら、私たちは休みが多く、働く時間が短くなることだけで、満足や幸せを得ることができるのか疑問に感じます。方法論としてのそれらを否定するものではありませんが、真の『働き方改革』とは、“ひとり一人が、仕事に
働き甲斐・やりがいを見出し、主体性を持った働き方を見つけること”であると思います。
『働き甲斐・やりがい』のある仕事とは、“社会や仲間にとって役立つこと”“革新、チャレンジが図れること(マンネリズムに陥らないこと)”等があげられます。
私たちの仕事は、地域の安心安全な生活を支えるために不可欠な仕事として重要性が再認識されています。また、すべての仕事がフルオーダーであり、人や地域との出会いが無限です。そして、今まさに技術革新の最中にあり、新しい技術、分野へのチャレンジの機会が増えています。
忙しい時期を迎えますが、ひとり一人が仕事に対する『働き甲斐・やりがい』を自分自身で見つけ“よい仕事をする”“喜んでいただく”“喜びを共有する”という3Yの好循環を創り出すことを目指して、この九月をスタートしたいと思います。
和田晶夫