今日は安全について述べさせていただきます。
安全は私たちにとって最も重視しなければならないことで、いかなるものにも代えがたいものであります。
四字熟語で「無病息災」「一病息災」という言葉があります。「息災」とは身にさわりのないこと、「達者」「無事」であることであります。
「無病息災」は、全く病気をせず健康であることであり、誰しもが願うことであり古より人々が神仏に願い続けてきたことでもあります。「一病息災」は「無病息災」から派生した言葉であると思いますが、持病が一つくらいある方が、無病の人よりも健康に注意し、養生することにより、かえって長生きできるという教えであります。
「安全」にからめて言えば、「無病息災」、つまり「無事故、無災害」が望ましいのは当たり前のことですが、いかなる安全教育、対策を施しても、完全な安全対策はありえません。むしろ常に不安、心配な気持ちを持ち、細心の注意を払い、念には念を入れ作業に取組むことが大切ではないでしょうか。
この「不安」こそが「一病」であり、「不安」という一病、心配を抱えているからこそ、細心の注意を払い、念には念を入れて作業に取組むことになり「息災」ということに結実すると思います。
現場作業をはじめ私たちの行う全ての業務、通勤時の運転等を含め、絶対の安全はありません。人の行動は必ず「一病」を抱えています。
年度末を迎え、多忙な時期となりますが、個人にとっても、会社にとっても安全は最重要であります。時には「一病息災」の四字熟語を思い出していただき、安全作業を行っていただきますようお願い致します。