一年を締めくくる師走を迎えました。
この一年を振り返りますと、国際社会においては政治、経済ともに大きな変化がありました。わが国、地方でも同様に大きな変化のあった一年であったと思います。
当社においては、年度はじめに国の財政出動、県の景気対策予算等により1999年以来から減少し続けていた県内の公共事業費が増加傾向となり、明るい兆しが見えました。しかしながら、9月には総選挙の結果を受けた政権交代により、政策転換、事業・予算編成の見直し等により、地方・公共事業関連では先行きが不透明になるという社会環境が様変わりする一年であったと思います。
そのような中にあり、この一年間、全社員が同じ方向性のもとに歩むことが出来、その結果、大過なく経営できていますことを感謝申し上げます。
私の好きな言葉に『一期一会』という言葉があります。これは茶道の言葉で『茶会は毎回が一生に一度だという思いをこめて、主客とも誠心誠意を尽くし、真剣に行うべきこと』を説いたものであります。転じて人との出会い、様々な機会は人生にとって一度限りの貴重なものであるとし、何事も大切に思い一生懸命に取り組むべきであるという人生訓の意味を持っています。
多忙をきわめる師走であります。このような時期には、お客様や社会との関係において、応対が疎かになることから誤解が生じクレームが発生することがあります。社内でもコミュニケーション不足から社内連携、協調を失い、そのことによりクレームの要因となるものです。
このような時こそ一つ一つの仕事、応対に誠心誠意を尽くすこと、お互いが尊重しあうと言う『一期一会』の思いで人と向き合うことが大切であると思います。
『一期一会』の精神でこの一年を有終の美で飾りましょう。