今年の春に、ある大手企業に勤務する社会人二年目の青年と出会いました。それから半年の付き合いになりますが、彼の仕事をする姿勢はいつも一生懸命で交換が持てます。私とは親子以上の年齢差があるのですが、ビジョン・夢を明確に持ち、具体的な目標に向かってエネルギッシュに行動し、何事にも誠意をもって対応する姿は社会人として錆びかけている(錆びている?)私にとって良い刺激となっています。
少し前のことですが、彼に急な頼みごとをしました。彼は即座に元気よく“ハイ”と応えてくれました。その返事が、あまりに早い返答だったので少し心配になり、“本当に大丈夫?”と聞き返したら、『自分のモットーは、返事は“ハイかYESか喜んで”の三つです』と教えてくれました。
私たちが仕事をする中で、お客様からの依頼、社内での依頼においても途轍もない依頼や無理難題は言わないのが普通です。一見難しそうであってもお互いが前向きに知恵を絞れば妥協点が見いだせることが殆どであると思います。私の経験から、快い返事をしなかったことで信頼関係を失い、気まずい思いをしたことがあり反省しています。対人関係において、快い返事、気持ちの良い応対である、“ハイかYESか喜んで”を実践すればお互いの関係が良好になり、物事が好転すると思います。また、無理なくできる仕事や好きな仕事だけをやっていても人は成長しないはずです。
“ハイかYESか喜んで”の精神で前向きにチャレンジすることが感動や出会い、成長につながると思います。
ご縁があり、地元や全国各地の経営者や、各界で活躍されている方とお会いし、お付き合いをさせていただく機会に恵まれています。多くの人から支持され、仕事がうまくいっている人は、難しい理論や理屈を実践している人ではなく、“ハイかYESか喜んで”を自然に実践し、肯定的、前向きに行動している人ではないかと感じます。そのような人の周りに人や仕事が集まり、運気が生まれるということなのでしょう。
この十月は、一年で最も過ごしやすく、食べ物や風景など自然の恵みも豊かで爽やかな時季です。そのような時季に、気持ちよく、快く、“ハイかYESか喜んで”を実践し信頼関係を深めてまいりたいと思います。
和田晶夫