氷上、雪上での熱い戦いが繰り広げられた冬季ソチオリンピックが閉幕しました。日本選手は金メダル1個、銀メダル4個、銅メダル3個の合計8個という、冬季オリンピックでは国内開催の長野の10個に次ぐメダルを獲得する見事な活躍でした。
日本とソチの時差から、競技のクライマックスは深夜から未明になることが多く、テレビ観戦するのに勇気と決断を要しましたが、眠気を吹き飛ばす興奮と感動を味わいながら、日本人選手の活躍を応援させていただきました。
念願の金メダルを獲得した羽生選手、レジェンドと称された葛西選手のパフォーマンスは芸術的とも言える域に達していたと言っても過言ではないほどの素晴らしいもので、たいへんな感動をいただきました。一方では、スノーボードハーフパイプで十代でのメダリストとなった平野選手、平岡選手はオリンピックや競技そのものを楽しんでいる姿が伝わり、観ていて爽快さを感じました。
また、惜しくもメダルを逃しましたが、女子モーグルの上村愛子選手のパフォーマンスには心を打たれました。彼女自身の最後のオリンピックと位置づけ、肉体改造に取り組む凄まじいトレーニングがドキュメント番組で取り上げられていましたので、一層の感動を受けました。
ソチオリンピックでは、多くのアスリートが素晴らし感動を与えてくれましたが、彼らを支えたのは、ひとえに地道な努力を継続することが出来たことにあると思います。彼らは基礎トレーニングや地道な練習の繰り返しに価値を見いだし、目的意識を持ち続け、それを楽しみながら継続することによって実力を蓄えていったのではないかと思います。
以前にも、孔子の言葉である『知之者不如好之者、好之者不如楽之者』(これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず)から、「知識があること」「好きなこと」より、『楽しんでやる』ことが最上であることを紹介させていただきました。
アスリートのパフォーマンス、私たちの仕事においても、『楽しむ』こととは、決して面白いことや楽なことではなく、「自分で価値を見つけ、目標設定し、それを達成するために継続的に行動する」ことであると思います。
私たちは、忙しい時や壁にあたった時に、単純作業や苦手な仕事を行うと、モチベーションが下がり、マイナス思考になる傾向があります。そんな時に、この言葉を思い出していただき、地道な作業や繰り返しの仕事にも楽しさを見いだしてやることが出来たら、旨く乗り越えることが出来、良い結果につながるのではないかと思います。
この一年は、国土強靭化政策に加え、昨夏の県内での大災害の発生等、多忙を極めた一年であったと思います。しかしながら、公共事業が批判されていた数年前に比べると、地域、社会から必要とされ、社会の為に働くことが出来た、素晴らくい、楽しい一年であったと思います。
私たちは年度のスタートにあたり『仕事を楽しむ』ことを行動指針としました。
いよいよ今年度の締め括りの一月です“仕事を大いに楽しんで”有終の美で終えましょう。