『天高く馬肥ゆる秋』という言葉があります。秋は空気が澄み渡り、馬が食欲を増し肥えてたくましくなるといったことから、この時季の天候の良さや豊かな自然の恵みを表す言葉です。
この時季は秋の味覚が豊富で暑さも一段落し、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋などと言われる所以です。
私たちも『天高く馬肥ゆる秋』の言葉通り、“和有土農園”で実りの秋を迎えることができました。皆さんと収穫の喜びを共にすることができましたことを嬉しく思います。五月には、多くの社員さんに参加をいただき田植えを行い、コメづくり委員会、有志の方々には、猛暑の中、草刈りや除草、ハデ作りなどに汗を流して頂きました。また、この度の私たちのコメ作りに快くご協力いただいた奥出雲町八代地区の方々に心より感謝を申し上げます。
コメ作りは、ほとんどの方にとって初めての体験であったと思います。私たちは、普段何気なくご飯を食べていますが、今回のコメ作りで大自然の恵みのありがたさや、農民のたゆまぬ努力、国を挙げて行われてきた土地改良や品種改良などにより生産性を高めてきた先人の偉大さを知ることができたのではないかと思います。また、風雨や雑草等との戦いを協働、尊い労働により乗り越え収穫することができたことは、あらためて一粒のお米の大切さを知り、感謝のおもいを深めることになったのではないかと思います。
早いものでこの10月から下半期のスタートとなります。
当社の業務を米作りに例えてみますと、この10月は、田圃を耕し、代掻き、田植えを終えた時期に当たります(着手、業務計画)。これから稲の生育に必要な水管理を行い(工程管理、協議)、施肥や除草といった地道でたいへんな作業を行い(測量や調査、設計などの実作業)、年度末の稲の刈り取り(とりまとめ、報告書作成)に例えられます。
私たちの業務は、これから本格的にスタートします。今回のコメ作りと同様に年度末に素晴らしい収穫の喜びを迎えることができますよう、先ずは“社会やお客様に対し、仕事をさせていただけることへの感謝のおもいを新たにし”“仕事への情熱と思いを高め”“適切な工程管理”“社内の連携、協働”を図り業務を行ってまいります。
和田晶夫