一年を締めくくる三月を迎えました。
“終わり良ければすべて良し”という格言があります。私たちの仕事においても、スタート時点の出遅れや途中で多少のミスがあったとしても、最終の締めくくり次第で挽回が可能で、良い結果が得られるということを諭しています。
皆さんも仕事において、また試験の合格などで“終わり良ければすべて良し”を経験されたことがあるのではないでしょうか。
当社では、約40パーセントの業務がこの三月に工期を迎えることから、一年で最も繁忙な月となります。この一年の成果を左右するのはこの一月によるといっても過言ではありません。
この一年を“終わり良ければすべて良し”で締めくくるために、私から一つ提案を申し上げます。それは、この一月『おもてなし』の心を強く意識して仕事に取り組もうと言うことです。
滝川クリステルさんが東京オリンピック招致のプレゼンで『お・も・て・な・し』を用いたことで脚光を浴びました。『おもてなし』の精神の源流には、日本の伝統文化である茶道から由来した“一期一会”にあるといわれています。その意味は“相手のことを思いやり、その瞬間を人生で一度の機会と想い、出来る限りの最高の行動や振る舞いを行うという教え”であります。
『おもてなし』とは茶道や接遇に限らず、一流の仕事、喜ばれる仕事をするうえでたいへん重要なことです。それは、お客様が望むものにプラスαの付加価値をつけて提供するということで、私たちの仕事にも大いに通じる部分があります。
地域の人たちやお客様は勿論ですが、社内においても、自分本位ではなく相手を思いやり、気持ちを察し、時機をとらえてスピード感のある対応をすることにより良い成果につながります。
この一月、全社で『おもてなし』の精神を高め、地域、お客様に最高の仕事をして、『終わり良ければすべて良し』さらには『お客様良ければ自分たちも良し』となるよう、一丸となって取り組んでまいります。
和田晶夫