「姿勢」という言葉には二つの意味がありますが、一つは“体の構え”であり「正しい姿勢」「姿勢を崩す」と言った意味で使われます。もう一つの意味として“事に当たる態度”であり「前向きな姿勢」「経営姿勢」といった意味でも使われます。
私は人から「姿勢が悪い」と言われることがあり、自覚もしています。この「姿勢」の意味は“体の構え”であり、姿勢の悪さが肩や首の凝りの原因になっていると思います。姿勢の悪さは現代人に多い「未病」の大きな原因であると言われ、正しい姿勢は健康と美しさの秘訣とも言われています。
自分自身を戒める意味も含めて「姿勢」について話をさせていただきます。
現代人は姿勢が悪く、お辞儀や挨拶も中途半端であるという声が多く聞かれます。姿勢は大きく分けて「立つ」「座る」「寝る」という人間活動の根幹の三つに分けられますが、人前での姿勢では「立つ」「座る」ということになると思います。立つ姿、座る姿が締まりのない、だらしないことにより心身を痛めつけている事実に私たちはあまり気が付かないようであります。冒頭にも申し上げましたが、姿勢の悪さは未病につながり、「体調の悪さ」「やる気のなさ」につながるようであります。
私たちは、ことを始める時や改まる時には「姿勢を正す」ということを行っています。幼いころから「気をつけ」「礼」という習慣で「姿勢を正す」ことを行っています。それは、気持ちをリセットし、前向きな気持ちを出し、やる気を引き出すということであると思います。
皆さん「姿勢」についてはそれぞれが意識して改善されていることと思いますが、皆で意識しあい、「美しい姿勢」を追及してみてはどうでしょうか。
美しい姿勢で日常業務を行う、会議に臨む、顧客対応することにより、ひとり一人が元気になり、「姿勢」のもう一つの意味である“事にあたる態度”も良くなり、良い循環を産み出すと思います。
気持ちの「姿勢」は体の「美しい姿勢」からであります。毎朝の朝礼でお互いが簡単にチェックすることができます。
「姿勢」は人間力の第一歩であります。各部署ですぐに取り入れてまいりましょう。
姿勢のキーワードは「美しく」であります。
『美しく立つ』
・両肩をやや後ろに引いて胸を張る
・首を伸ばす
・下腹に力を入れる
・腰を安定させる
・無駄な力を抜く
『美しく座る』
・深く腰掛ける
・胸を張って首を伸ばす
・肘掛けにもたれない