最近『respect』という言葉をよく耳にします。この言葉は中学生の頃に『尊敬、尊敬する』という和訳で覚えた英単語と記憶しています。
この『respect』という言葉は、英語というより日本語として馴染み、日常会話やビジネスシーン、スポーツの世界などで相手や仲間、物などに対し『respectする』というように使われています。私の認識では『respect=尊敬』という意味で、他人の人格や行為に対し優れたものとして尊び、敬うという意味で、上下関係がある中で使われると認識していました。しかしながら、最近では『尊敬』とは少し異なる使われ方で『様々な考え方や主義があるなかで、自分と違って当然であるが、それぞれが大切なものとして認め合う』というニュアンスで、対象や相手が優れているということではなく、上とか下とかではなく、好き嫌いでもなく『尊重』『認め合う』『大切にする』という使われ方のようです。その背景には、単一民族である日本と異なり、多民族国家の米国や欧州では、異なる人種や宗教、文化が共存するために不可欠な考えかたであるということから来ているようです。
近年、日本社会も大きく変化し、グローバル、ダイバーシティ化が進みました。今後も加速度的に変化すると思います。それは、一定のルールのもと、多数派、少数派に拘ることなく、様々な考え方や生き方を尊重し、共存する社会への変化であると思います。その変化の中で私たちが存続し発展するためには経営理念、目標設定のもと、一人ひとりが前向きに行動し、成長を遂げ『respect』しあう関係を創りあげることです。そのことにより新3K(給与が高い、環境が良い、希望の持てる)の実現につながると思います。
GWも終わり、本格的に令和4年度がスタートします。一人ひとりの自覚と努力で『respect』する組織を創りあげてまいります。
和田晶夫