先日、新聞記事でATMという言葉を目にしました。ここで書かれていたATMというのは私たちに馴染みのある現金自動払い出し機のことではなく、「明るく」「楽しく」「前向きに」という言葉の頭文字をとったものであります。
私たちは、仕事や対人関係が上手くいかないと気分が沈み、なかなか『ATM』とはいかないものであります。ついつい悲観的になり、マイナス思考の負のスパイラルに陥ることになります。逆に、プラス思考とは肯定的に夢や希望、好い事に思いを馳せることで、具体的に言えば『ATM』そのものであると思います。ATM,プラス思考の結果、心体とも良い方に引っ張られ、物事が好転することは誰しも感じておられることと思います。
今年度のテーマとして『楽しむ』いうことを上げて一年のスタートを切りました。ここのところ多忙さから、『楽しむ』ということを見失う傾向にあるようですので、後半戦のスタートにあたり改めて申し上げたいと思います。
孔子の言葉に、『知之者不如好之者、好之者不如楽之者』(これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず)というものがあります。この言葉は、「あること(仕事や趣味)を理解している人は、それを好きな人にはかなわない。あることを好きな人は、それを楽しんでいる人にはかなわない」といった意味であります。
私たちはこの一年間、自分自身が“楽しむこと”を重要視し、それが最上のことであることを皆で共有しあい、“厳しい中にも、明るく伸びやかな企業風土”を築いてまいりましょう。
『共に学び、共に楽しみ、共に感動しよう』
互いに“切磋琢磨”すること、“楽しむ”ことにより、“成長、発展”を遂げ、地域、お客様、関係者と感動を共有しよう。
現在の私たちの産業は、安心で安全な社会、地域づくりに対する意識の高まりに加え、災害復旧支援業務が重なったこともあり、ここ数年ではない仕事量であります。言い換えれば、私たちの働き、仕事を地域社会、自治体の方々が必要とされているということであります。
人は必要とされることこそ最大のエネルギーになります。後半戦のスタートです。社会からの要請、期待をエネルギーに『明るく』『楽しく』『前向きに』歩んでまいりましょう。