“光陰矢の如し”と申します。早いもので師走を迎えました。
この一年は、一昨年のような東日本大地震、豪雨、豪雪被害といった、天変地異はなかったものの、国、地方、私たち企業にとっても、先行きの不透明な暗中模索の一年であったと思います。
そのような環境下の中で、当社の社員の皆さまには経営理念、方針に対し真摯にその実践に取り組んでいただき、一年間「頑張って」いただきましたことを心より感謝を申し上げます。
最近いただいたメールの中で『顔晴る』という言葉を目にしました。少し違和感のある文章、文字だと感じましたが、前後から推測すれば「頑張る」という言葉の代わりに用いておられるように感じました。
「頑張る」とは、「が(我)には(張)る」という言葉の音変化、また「眼張る」の意味とも言われるようです。その意味は今更申すまでもありませんが「困難にめげないで我慢してやり抜く」とか「頑なに自分を貫く」ということであり、大切な事であり、重いことであります。
目標を達成し、目的を実現するには「頑張る」ことが大切です。しかしながら、いつも「頑張る」では長続きしませんし、苦しくなってしまいますし、時として逆効果になることもあるでしょう。
『顔晴る(がんばる)』の意味は、「前向きな目標を持って、いつも晴れやかな笑顔で人に接する、そして周りの人や自分の顔が晴れるように“がんばる”」といったイメージであり、とても良い言葉であると思いますし、楽しくなります。
師走を迎えました。公私とも多忙な時期を迎えました。
厳しい局面での「頑張りすぎ」は時として、マイナスに作用し、苦しさを生むことになります。
まずは、朝の挨拶、朝礼から、『晴れやかな顔(顔晴る)』でスタートし、一年を有終の美で飾りましょう。