秋は夜も長くなること、人の想像力が豊かになること等の諸説がありますが、『読書の秋』とも言われています。
『技術者にとっての読書』という記事がありましたので紹介したいと思います。
先ず、『技術者たちは何を読んでいるのか』でありますが、本を「思想書」「純文学」「歴史小説・ノンフィクション」「ビジネス書」「趣味・娯楽書」「専門書」と六つの分野に分けた場合、相対的に見た場合に技術者が多く読んでいるのは『専門書』であります。一方、相対的に読まないと言えるのは「歴史小説・ノンフィクション等」「ビジネス書」であるとのことです。技術者の特徴としては、専門書に親しむが、ビジネスや教養に関心がないと言った傾向のようです。
『読書が所得向上にもたらす効果』について分析しています。それによれば、技術者の所得向上につながるのは「専門書」より「歴史小説・ノンフィクション等」「ビジネス書」を多く読む人であると分析しています。(ちなみに、「歴史小説・ノンフィクション等」で所得は6%向上、ビジネス書では10%上昇という結果になる)逆に、「趣味・娯楽書」にはマイナスの効果が認められるとの結果が表れているようであります。
結論としては、技術者は専門知識を獲得した(し続ける)上でビジネス知識を身につけるということで、その相乗効果によって豊かになれるようであります。
「趣味・娯楽書」は所得面ではマイナスの効果があると申しましたが、併せて「ビジネス書」「歴史小説・ノンフィクション等」を読んでいる人は日常のストレスを和らげることにより、経済的条件と心理的条件の二つがそろうことにより、真の豊かさにつながっているようであります。
以上申しましたが、それぞれの領域による読書の効果は当然のこととしてありますが、バランスが大切であるということではではないしょうか。自分が置かれている状況、立場、特性を踏まえつつ、バランスよく読書と付き合うことが必要であると感じました。(読書だけではなく、全てにおいてバランス感覚が大切であることを申し添えます)
読書の秋であります。会社にも多くの本を揃えています。また、管理職の方々に一冊ずつ推薦図書をいただいておりますので、イントラにて紹介いたします。本は身近です。そこにはいろいろな世界が広がります。皆様が、この秋に多くの良い本に出会っていただき豊かになられることを祈念いたします。