早いもので、師走を迎えました。
この一年は政権交代の影響もあり、日本全体の先行きに明るい兆しが見え始めた年ではなかったでしょうか。私たちの地域においては、出雲大社の大遷宮の影響により全国的な知名度が向上し、多くの人が訪れていただき、大いに活性化した明るい年となりました。
当社においては、国土の安心安全に対する意識の変化、補正予算により仕事量が増え、また、夏には県内各地で災害が頻発し、その対応に全社が一つになって取り組むことが出来、お客様の期待に応えることが出来たと自負しています。今年の災害業務では、若手が成長し、ベテランが力を発揮し、現場作業の後方支援する社員もそれぞれの持ち場で頑張っていただき、たいへん活気のある一年となりました。
この一年、多くの人に出あう機会をいただき、多くのことを学ぶことが出来ました。
自分の仕事や役目に誇りを持って取組み、成果をあげている人たちには素晴らしい輝きがあると感じました。もちろん当社にも輝いている人がたくさんいらっしゃいます。
人の輝きとは、仕事や役目の全てを肯定的、前向きにとらえ、興味を持ち、楽しむことから生まれていると思います。そのことにより周囲に良い影響を与え、全てが好転していくのではないかと思います。
逆に、全てを否定的、後ろ向きにとらえる人は、同じ仕事をしても義務感、やらされ感が強く周囲にもマイナスの影響を与え、本人もマイナスのスパイラルに入ってしまうと思います。
最近お会いした人で山陰地方の銀行では、初めて女性支店長に登用された方がいらっしゃいます。その方は、若い時の自分は愚痴が多く、否定的に捉えることが多く、不平不満ばかりを言って仕事をしていたということです、そのような自分を変えたのは上司の“綺麗な花の周りには蝶が寄り、汚いもの(腐ったもの)の周りには蠅が寄る”という例えのアドバイスであったということです。彼女はその話を聞いて、自分が腐っていたことに気づき、それからは何事も率先し、前向きに行動することを心がけたということです。そうすると、全ての事が好転し、人からも評価されるようになり、仕事も生活も楽しくなったということであります。
この“綺麗な花の周りには蝶が寄り、汚いもの(腐ったもの)の周りには蠅が寄る”という例えは言い得て妙であります。何事も自分自身が源になり、前向きに行動しなければ成果や満足は得られないということであります。
最近の風潮として、私たちは自分自身の責任や義務を忘れ、批判や批評が多くなる傾向にあるようです。全ては自分自身が源であるということをお互いが肝に銘じ、綺麗な花が集まればたくさんの蝶(幸せ)が寄る素晴らしい組織になると思います。
一年の締めくくりの月です。ひとり一人が綺麗な花となり、有終の美で飾りましょう。