平成も残すところひと月となりました。数時間後には新しい元号が発表され、五月には新元号元年がスタートします。私たちにとって記念すべき年度のスタートです。
私たちにとって平成の三十年は激動の時代でありました。前半の十年は急成長期で平成十年頃には市場が最大規模となりました(平成バブル)。中期の十年は一転し、市場が半減するという厳しい時代を経験し(地財ショック)、終盤の十年は下げ止まりから、度重なる自然災害やインフラの老朽化が深刻となり、緩やかな回復基調となり平成を終えました。近年、環境変化のスピードは速く、波も確実に大きくなっています。新元号の時代は、私たちが今までに経験したことのない環境変化が起こるであろうと考えられます。
ダーウィンの進化論を引用し『この世に生き残る物は、最も力の強いものではない。最も頭の良いものでもない。それは、変化に対応できる生き物である』という教えがあります。私たちは、環境変化を敏感に受け止め、環境に対応すべく、変わり続ける努力、行動をすることが求められます。そのことにより、組織、個人とも存続できるということです。
企業が環境変化に対応し、健全に発展するためには、ES(社員満足・Employee Satisfaction)とCS(顧客満足・Customer Satisfaction)を共に向上させることが必要であると言われます。ESとは業務内容、給料、職場環境、人間関係などにおける社員の総合的な満足度で、CSとは私たちの技術力、対応力、迅速性などのサービスにどのくらいお客様が満足していただいているかの指標です。
本日から、働き方改革関連法が施行されます。働き方改革とはESを高めることであると言えます。最近の社会では、とかくESを求める傾向が強くなり、その反面、一部ではCSが御座なりになっているように感じます。ESなくしてCSなし、CSなくして企業の存続、個人の発展はありえません。
記念すべき新しい年度のスタートに、より高いESとCSを目指し、更なる発展を遂げるため、行動指針を定めました。
“より高いCSとESを目指そう”
ひとり一人が新3Kを追求し(ES)
おもいのある仕事をし、社会、お客様に信頼され、感動していただける(CS)
エンジニア、会社として成長しよう。
私たちの“新3K”とは
○希望のもてる
決して与えられるものでなく、自らが見つけ追い求めるもの。
○給与が良い
利益・給料が高いことは、仕事の質が良い証であり、生活を物心共に豊かにし、
更なる良い仕事を生む原動力となる。
○環境の良い(コミュニケーション、時短、休暇)
人生の多くの時間を過ごす職場を明るく、働きやすい空間に創造し続けることが
永遠のテーマである。
【経営ビジョン】
『百年続く企業を共に創る』
永続的に地域から信頼と共感をいただき、
地域創造を通じ、関わる全ての人に幸福と満足を与えます。
【経営理念】
『我々は、社業を通じ、
地域に幸せの“和”を広げることを使命とします』
我々は経営理念実現のため
『地域密着』 『総合力』 『自己実現』 を三つの柱に事業活動を展開します。
地域の和 『地域密着』
私たちが愛する地域の安心、安全、平和を実現するために、心をつくして奉仕します。
人の和『総合力』
衆知、専門分野、最新技術の協和により、地域にとって新しい価値創造、
有効な技術サービスを展開します。
人生の和『自己実現』
仕事を通じ人間力、技術力を高め、一人ひとりが尊敬される社会人に成長し、
感動ある和やかな人生を共に築きあげます。
この一年、ビジョン、経営理念、行動指針を全社で共有し、ATM(明るく、楽しく、前向きに)で歩んでまいります。
和田晶夫