9月を迎え、朝夕はめっきり涼しくなり、過ごしやすくなってまいりました。真夏の焼けるような日差しと暑さ、花火や夏祭り、高校野球といった夏の風物詩も終わり、少し寂しく感じるこの頃です。
8月31日には夏の最後を大いに楽しもうということで、互助会主催により夏祭りを開催していただきました。趣向を凝らした手づくりプールでの鮎のつかみ取りや屋台、釣りたての魚のバーベキューなどで、社員さんやお子様、お孫さんの歓声と“笑顔”に溢れて会社の前庭が普段とは違う空間となり、夏を賑やかに締めくくることが出来ました。それぞれの個性や才能を発揮していただき、準備と後片付けをしていただいた社員さんに感謝を申し上げます。
『笑う門には福来る』という諺があります。その意味は「いつも笑いが絶えない人や家庭には幸運が訪れるということ」を表したものです。この夏に“笑顔”で大いに輝き、多くの人を感動させたアスリート二人が印象に残りました。
一人はプロ2年目の二十歳にして、日本女子プロゴルフ史上42年ぶりに海外メジャー制覇の快挙を達成し“スマイルシンデレラ”としてブレークした渋野日向子さんです。彼女は世界という未体験の大舞台で想像を絶するプレッシャーのかかる場面で“笑顔”を絶やすことなくプレイを続け、誰も予想すらしなかった全英オープン優勝という偉業を達成しました。
もう一人は甲子園球児です。惜しくも優勝を逃した星稜高校は“必笑”をスローガンに掲げ見事な戦いぶりで大会を盛り上げましたが、その中でも大会NO1ピッチャーと評されたエースの奥川投手はピンチや失点した時もチームメイトを安心させる“笑顔”と自らをリラックスさせる“笑顔”で圧巻の投球を続け“スマイルモンスター”と称賛されました。
以前は勝負の世界では、戦っているときの“笑顔”は相応しくないように言われていました。しかしながら、最近では、良い“笑顔”はメンタルをポジティブにしリラックスさせる効果があるように言われ、最新の研究では、ベストプレー時の集中状態の表情は“笑顔”であることが分かっています。私たちが仕事をする上でも、怒った表情や難しい顔で仕事をするより“良い笑顔”で仕事をした方が、風通しが良くなりコミュニケーションが高まり、高成果が得られるはずです。みんなで“良い笑顔”を心掛け、内面をポジティブにすることにより、ATM(明るく、楽しく、前向きに)で仕事を行い、その好循環で更なる“笑顔”を得られるよう目指してまいります。
和田晶夫