“社風”という言葉があります。
“社風”とは、その会社の持っている、特有の気風・雰囲気という意味です。“社風”は、“企業文化”に影響を受けて形成されるものです。“企業文化”とは、会社の歴史、業種、経営理念、規則、経営幹部の価値観等でできるものです。
“社風”は、「風通しが良い(悪い)」「チームワークが良い(悪い)」「目的、理念が浸透している(していない)」「保守的(革新的)」「人が育つ(育たない)」というような表現で表わされます。
先日、皆様の協力をいただき、当社の“社風診断”をおこないました。詳細な結果は、後日に機会を設けて説明いたしますが、概要を申し上げますと「決して好ましい社風でない」ということであります。具体的には「理念、目標意識はあるが、それが浸透していない。個々の目的、目標はあるが、お互いがばらばら、認め合うコミュニケーションがない」といったものです。
“社風”は経営者の影響を強く受けて出来るもので、会社・社風は経営者を映す鏡とも言われています。この結果を受け、私自身が、コミュニケーションを高める努力をしなければならないと反省しています。
コミュニケーションとは、お互いが認め合い、支え合うということであると思います。
先日、ある方の講演で、「貴方は自分を誉めたことがありますか?是非、自分を誉めてください。そのことにより人を誉めることが出来るようになります。寝る前、朝起きた時に実践してみてください」という話が印象に残っています。
私をはじめ、当社では「褒める、認める」といったことが苦手で、それが社風になって「チームワークが機能しない、コミュニケーションの不足」となっているように感じます。
「甘え」や「馴れ合い」になってはいけませんが、「自分を認める」「お互いを認め合う」ことは、組織の原点であり、大切なことであると感じました。
「切磋琢磨」という言葉があります。「一つの志を持つ者が、互いに励まし合い努力し合って、共に歩む、競争すること」という意味です。
経営理念、ビジョン、それぞれの目的、目標のもと、お互いが“認め合う”“支え合う”ことを企業文化としてまいりましょう。そのことが素晴らしい社風、会社、個人を創っていく唯一の方法であると思います。