“一月は行く、二月は逃げる、三月は去る”という語呂合わせがあります。一月が行き、早いもので二月を迎えました。二月は一年の締めくくりに差し掛かる気忙しい月であると共に、ひと月が28日であることから、一年で最も早く過ぎる、逃げる月であります。
他の月はひと月が30日または31日あるのに対し2月は28日しかないことに素朴な疑問を感じましたので、その所以を調べてみました。現在の太陽暦のもととなる暦が作られたのは古代ローマ時代で、当時は農作業を行う期間だけ暦があり、現在の3月から始まって12月で終わる暦で、現在の1月と2月に相当する期間は暦になく、空白になっていたようです。その後、空白となっていた1月と2月を暦に加えた際に、2月が1年の最後の月となり、一年365日の調整で28日となったようです。天文学から由来したのではないかと想像していましたが、人文科学的な由来であることを知り、意外に感じました。
さて、私たちにとってこの2月は、一年のゴールである3月を前にして、最も多忙で厳しい局面に差し掛かる“胸突き八丁”の正念場となります。この正念場を見事に駆け抜ける要諦は、時間に追われるのではなく、時間を支配することにあると思います。
私たちは全社的に“働き方改革”に取り組んでいます。私たちの“働き方改革”とは、ひとり一人が自分らしい働き方と働き甲斐を見つけ、限られた時間で生産性を高めること、創造力を発揮することにより、仕事の質と付加価値を高めるというチャレンジです。そのためには、時間に追われることなく、時間を支配することが必要となります。
今の私は、残念ながら時間を支配することが出来ていません。これから次の3つのことを実践して時間を支配することを目指したいと考えています。
・即断、即決、即実行
先送りしない、決めたら速やかに実行。
・プライオリティー
すぐやること、後でよいこと、やらなくてよいことを明確にする。
・選択したら迷わない
100パーセント正しい選択はない、選択したら迷わず全力を尽くす。
“時間はすべての人に平等である”という言葉は古今から使われています。あっという間に過ぎる、逃げる二月に、平等に与えられた時間を有効に使う、時間を支配することに取り組み、ひとり一人が“働き方改革”を追求してまいります。
和田晶夫