新年あけましておめでとうございます。
この一年、皆様とご家族がご健康に過ごされ、幸多き年となり、地域に幸せの和が広がりますことを祈念いたします。
世界中がコロナウィルスに翻弄されてから二度目の年越しとなりました。年末から年始にかけて、この地域において急激に感染が拡大したこともあり、皆さんにとって不安や心配の中での年越しとなったのではなかと思います。そのような中で、皆が一同に会し本日の仕事始めを迎えることが出来ますことを共に喜び、感謝の念を新たにしたいと思います。
近年、あらゆる分野でデジタル化が進み、世の中の仕組みやコミュニケーションが急速に変化しています。正月の風物詩である年賀状は、メールやSNSなどにより容易に連絡が取れることから減少の一途を辿っています。また、炬燵でお節、お屠蘇を頂きながらテレビを囲んでの年越しはネットによる個別の動画視聴などに代わり、さらには、24時間、年中無休のネットショッピングのシェアが急速に拡大しています。私は大晦日にワイングラスを注文したところ、元旦のお昼過ぎには届き、新しいワイングラスで驚きと共に新年を祝いました。私たちの業務においても、コロナ禍がWEB会議を普及させ、リモートによる現場の確認や情報共有ツールを用いた業務が始まるなど様々な変化が起きています。
デジタル化とはITを用い、ヒト・モノ・コトなどの情報をつなげることにより、人が管理していた作業を減らしたりミスを減らすことにより、業務を改革することです。様々な分野でデジタル化が進み、確かに利便性は高まっています。しかしながら、デジタルの課題としては情報が「YESかNO」「〇か×」の二択が前提となることから、中間値やファジーさを持たせることが難しいことが挙げられます。デジタルの対極のアナログには感覚的な表現や人の気持ちの機微を表現できることが利点としてあります。
この一年も、あらゆる分野で加速度的にデジタル化が進みます。いかにデジタル化が進もうと、その先にあるのは人と人で、人のためのデジタル化であることを忘れてはなりません。急速に環境が変化する中で、私たちが大切にしなければならないのは、地域の人たちやお客様、仲間に対し「目配り、気配り、心配り」といった心が通うアナログ的なコミュニケーションにより、微妙なニュアンスや目に見えない思いを分かり合い、感謝の気持ちと謙虚な姿勢で仕事をすることであると思います。そのことこそ、社是“和”と経営理念の実践であると思います。
この一年も皆で力を合わせ、ATM(明るく、楽しく、前向きに)歩んでまいります。
和田晶夫