明けましておめでとうございます。
ここに2012年の仕事始めを健やかに迎えることが出来ますことをお互いに喜び合い、係わる全ての人や事物に感謝の念を新たにしたいと思います。
昨年は、東日本大震災、原発事故をはじめ、この地域では豪雪被害、全国各地での豪雨被害等大きな災いがあった一年でした。人は微力であり、大宇宙、大自然の中で生かされていることをこの年ほど実感したことはありません。経済では、欧州の金融危機、新興国の失速をはじめ、世界経済の低迷が続いています。日本では歴史的な円高水準、電力不安に加え、政治においては、民主党政権の混迷が続き、国家、地方財政ともに危機的状況にあります。
本来は、明るい見通しを申し上げるべき仕事始めの場ではありますが、以上のような状況が当面続き、一筋の光明をも見出すことが難しいのが現実であります。しかしながら、どのような現実の中であろうと、その環境のなかでどのように行動するか、変化・進化し、強く生きていくかは私たち自身が源であり、それぞれの意思や考え方次第であると思います。
マスコミ報道で東日本大震災の際に、自らを犠牲にして不眠不休で困難と立ち向かった自衛隊、消防隊や団員、医療関係者、報道関係者、自治体の職員、復旧に当たる地域の建設業者等の姿を目のあたりにし、その素晴らしいプロ意識に感動しました。自分の仕事に「使命感」を抱き、それを全うする「責任」、そして「誇り」を持ち、いかなる状況に置かれようと、プロとしての仕事に徹する姿ほど尊いものはありません。
今年の活動指針として『プロの仕事に努めましょう』という言葉を揚げました。『社会のすべて(地域、お客様、関係者)から最高の満足をいただき、自らの意識と能力を高める仕事をする』という意味を込めています。
この一年間、私たちを取り巻く環境は引き続き厳しいものとなります。しかしながら私たちは『プロの集団であり』ひとり一人が『プロ』であることを自覚し、七つの問いかけである「目的を明確にし」「使命感を持ち」「積極姿勢で」「協働し」「自己実現を図り」「感謝の気持ちを持ち」「幸福、満足を感じ」共に力強く行動してまいりましょう。必ずや現状を打破し、前進することが出来ると確信いたします。
結びに、社員の皆様のますますのご活躍とご家族、関係者のご健康、ご多幸を心よりお祈りし、年頭の挨拶とさせて頂きます。