17日間にわたって熱戦が繰り広げられた北京オリンピックも8月24日をもって幕を閉じました。
日本勢は金9個、銀6個、銅10個の25個のメダルを獲得しました。目標としていたメダル獲得数には及ばなかったものの、各国の競技レベルが向上するなかでよく健闘したのではないかと思います。
私も多くの競技をテレビ観戦し、たくさんの感動を受けました。最も感動したのが女子ソフトボールで悲願の金メダル獲得の立役者となった上野由岐子選手の熱投であります。上野選手は「絶対に勝ちたい、負けないって思っていました。オリンピックって、最後の最後気持ちの強い人間が勝つんだって実感しました。強い弱いは執念の差です」とコメントしています。
一方、多くの人が期待していたにもかかわらず、残念な結果となった野球ですが、キャプテンの宮本慎也選手は韓国との準決勝の敗戦後「気持ちで負けていたから試合で負けた」とコメントしています。野球は一流のプロ選手によるチーム編制でのぞんだのですが、気迫、気力が感じられず、審判、ストライクゾーン、使用ボールの違いなど枝葉末節な問題に対するコメントばかりが気になりました。
他にも、柔道、競泳等でも勝負の明暗を分けたのは「気持ち」「執念」であったような気がします。結果を全て「気持ち」で片付けることはどうかと思いますが、一流アスリート同士の戦いですので実力差は紙一重であり、最後には「気持ち」「執念」が勝負を決したのではないでしょうか。
私たちの日常の行動においても、「気力」「執念」とまでは言わないまでも、「前向きな気持ち」で臨むことが物事をよい方向に導き、良い結果に繋がるのではないかと再認識いたしました。
今日から新しい月を迎えます、「ため息」「愚痴」を封印し、枝葉末節の問題はさておき、「前向きな気持ち」で行動したいと考えています。