この時期になると『一月は行く、二月は逃げる、三月は去る』という言葉を思い浮かべます。2月には大型業務の工期が重なったこともあり、社内検査、納品対応などに追われ、皆さんもこの言葉を実感されたのではないでしょうか。一生懸命対応していただいた皆さんに感謝を申し上げます。
私も年明けから月日が経つ速さを実感していましたら、今年は昭和百年にあたる節目の年であることを耳にしました。昭和は1926年に始まり1989年(昭和64年)に幕を閉じましたが、前半は戦時下の時代で、その後は戦後復興、高度経済成長からバブル経済に至る激動の時代でした。その後は平成となり2019年(平成31年)に終わり、昭和から百年目の今年は令和7年を迎えています。
昭和百年を基点にすると年齢や年数を数えるのが容易です。私は昭和35年の生まれですので今年は65歳を迎え高齢者の仲間入りです。当社は昭和47年の3月10日に誕生していますので来週には満53歳になります。当社の創業について少し話をさせていただきたいと思います。『土地改良事業の計画、測量設計を通じて地域の発展に役立ちたい』という思いを持った故和田秀男(当時40歳)の下に同じ思いを持った黒川善富氏(当時28歳)林一夫氏(当時25歳)らが加わり、測量、設計という好きな仕事を気の合う仲間と楽しくやることに加え、若さをエネルギーとして遮二無二働き、様々な難局を乗り越えたのが草創期です。現在に比べて余暇の少ない時代であったようですが、節目では大いに“楽しむ”ことが原動力となったことを楽しいエピソードを交えて伝え聞いています。
仕事や生活を“楽しむ”ことが出来れば何事も好転し、良い結果が得られます。大谷翔平選手のようにベースボールという好きなことを仕事とし、その仕事を“楽しむ”ことで至高の境地に至っています。誰もがその領域に至ることはできないとは思いますが、当社の多くの人は、今携わっている仕事が好きであると思います。しかしながら、時として忙しさや、思い通りにいかないこともあり、仕事を“楽しむ”余裕などないスランプの時期もあると思います。どんな時でも、仕事を “楽しむ”ことを見つけることにより乗り切ることが出来、理想に近づけると思います。
当社の7つの問いかけは、仕事を“楽しむ”ための要諦です。創業の精神にあるように好きな仕事を“楽しむ”ことが社会の役に立ち、ひとり一人の生活や人生を豊かにします。仕事を大いに“楽しむ”ことにより今年度を有終の美で飾ります。
【七つの問いかけ】
①目的 目的・ビジョンは明確か
②使命感 自らの業務に自信と誇りを持っているか
③積極姿勢 プラス思考で発想し、積極的に行動しているか
④協働 社内の連携、協力を図っているか
⑤自己実現 品位を磨き、成長し続ける努力をしているか
⑥感謝 思いやりと感謝の気持ちで行動しているか
⑦幸福・満足 楽しんでいるか
和田晶夫