7月28日には津和野町で時間雨量91.5mm、日雨量381mmを観測するという記録的な豪雨がありました。この豪雨により、津和野町内では人的被害、住家被害を含め孤立集落が発生、公共土木施設の被害額が約80億円、農林水産関係被害が約40億円という大きな被害を受けました。
先日、最も被害の大きかった名賀地区を踏査しましたが、家屋、道路、鉄道の流出、山腹の崩壊、土石流により河川は原形が想像できないほどの惨状でした。そのような厳しい環境下、加えて猛暑の中で、当社の社員さんや県下各地から同業者が駆けつけ災害復旧業務にあたっていました。災害復旧の第一線で働く技術者の姿に感動し、私たちの仕事の使命を改めて感じました。
一週間ほど前の8月24日には、江津市桜江町で時間雨量92.5㎜、日雨量413.5㎜という、津和野町の豪雨に匹敵する豪雨がありました。この豪雨による被害の全容は明らかになっていませんが、局地的な被害ではなく、江津市、浜田市、邑南町の広範囲に甚大な被害があったようです。
今回の災害に関しても、すでに各自治体から要請をいただいており、全面的に対応したいと考えています。社員の皆さまのご理解と協力を重ねてお願い申し上げます。
「働く」と言う言葉の語源、意味は「傍(はた=回り、周囲)を楽にする」であるという一説があります。
私たちが「働く」目的は、自分や家族の幸せのために働くことが根底にあります。しかしながら、それ以上に、如何に社会やお客さまに喜んでいただく(楽にすること)が「働く」ことの真の価値、達成感であると思います。
この度の豪雨で被害を受けられた地域、自治体では私たちの「働き」を必要としていらっしゃいます。私たちの「働き」により、地域、自治体の方々を楽にすることは、私たちの成長、発展にもつながると確信しています。
皆さんには、引き続き、多忙な業務にあたっていただくことになりますが、今回の災害対応は、経営理念『我々は地域に幸せの“和”を広げることを使命とします』の実践そのものであると理解していただき、顔晴っていただきたいと思います。