一年を締めくくる三月を迎えました。厳しい冬から希望溢れる春に移行するひと月です。一方で、私たちの仕事は多くの業務が大詰めを迎え、一年で最も忙しい月となります。
私はこの時期になると決まって同じような夢に魘されます。その夢は『明日が納品であるが、全く成果品が出来ていない』『成果品の箱を開いたら中が空っぽだった』といった悪夢です。私が業務を行っていたのは20年以上前のことですので、随分と時間が経っていますが、今でもそのような悪夢に魘されるのは、当時の私の仕事ぶりが不徳なものであったことに加え、当時の年度末の繁忙さを物語っていると思います。近年は平準化が図られ、三月に工期を集中しないことや場合によっては繰り越しが可能になるなどにより、以前ほどの繁忙さは無くなってきたのではないかと思います。しかしながら、今年度は夏から秋にかけて災害対応がありましたので、例年以上の多忙さであると思います。一生懸命に取り組んでいただいている社員の皆さんに感謝を申し上げます。
厳しい年度末を乗り越え、皆で春爛漫を迎えるため、全社で『チームワーク』を発揮することを改めてお願いします。『チームワーク』とは、一人の力ではやり遂げることのできないことをメンバーが力を合わせることによって成し遂げることです。その要諦となるのは①共通の目的を持つこと(組織目的・目標)②円滑なコミュニケーション(情報共有)⓷自分の役割を果たしお互いが協力する意思を持つこと(貢献意欲)です。
北京オリンピックで『チームワーク』を発揮し、多くの人に感動を与えたのが女子カーリングのロコ・ソラーレのメンバーだと思います。“そだねー”という言葉が『肯定的なコミュニケーション』の原点となり『情報の共有』から『一体感、信頼感』が生まれ、素晴らしい『チームワーク』を発揮しての銀メダル獲得でした。
多忙を極めるひと月となりますが『肯定的なコミュニケーション(そだねー)』により、お互いを認め、尊重し、皆の力を結集して有終の美を飾るべく全社で取り組んでまいります。
和田晶夫