昨年末に自民党、公明党の連立政権がスタートして、一月が経過しました。この間、新政権に対する期待感により株価の上昇、円安が進行し、年初から日本経済に明るい兆しが見えて来ました。
一部には、期待感先行と見る向きもいらっしゃるようですが、長い間停滞していた経済や消費、市場マインドに刺激となったことは間違いありません。今後も大いに期待したいと思います。
先月28日には、第二次安倍政権として初めての所信表明演説が行われました。内容は、“経済の再生”を最大かつ喫緊の課題と位置づけ、全力を挙げて取り組むという、力強いものでありました。
民主党政権では失われていた「国、経済の成長」でしたが、安倍政権では「経済再生」への転換を明確にし、行き過ぎた「公助(公的機関の援助)」や「共助(互いに助け合うこと)」による、“人に頼りすぎる社会風潮”から“頑張る人が報われる”という社会の信頼の基盤である「自助(自分の力でことを成し遂げること)」への転換を促していることが感じられました。
所信表明演説の結びは、戦後の混乱期に政権を担われた芦田元首相の『他人に問いかけるのではなく、我々自身の手によって運命を開拓するほかに道はない』という言葉を引用され、国民に対し、『ひとり一人が誇りと自信を取り戻し、眠っている新しい力を発揮して成長する覚悟を共に分かち合おう』というメッセージを送っています。
東日本大震災の際には、自力での避難や生活ができない方々が「共助」により救われました。
社会、私たちの会社においても『共助』は大切なことであります。しかし、その前提としてひとり一人の『自助』なくして個人、組織ともに持続的発展はあり得ないと思います。
一年の締めくくりの時期を迎え多忙を極めますが、お客様にとっても年度末の多忙さに加え、社会情勢の変化から、たいへん忙しい時期を迎えられます。
一人ひとりが主人公となり、『自助』と『共助』を併せ、総合力を発揮し最高の対応を行ってまいりましょう。