高度経済成長以降(1973年頃まで)に最も多くの人に愛さで誕生して、親しまれたキャラクターはアンパンマンではないでしょうか。その作者は“やなせたかし”さんで、1973年の絵本で生まれ、後にアニメ化されて大ブレイクしました。多くの社員さんは幼い頃、還暦以上の方はお子さんの成長過程で正義の味方アンパンマンに親しまれたのではないかと思います。
そのアンパンマンの誕生秘話が、今年の3月末から先週まで朝ドラで『あんぱん』として放映されました。私はNHKオンデマンで全130話を一気観しました。戦前、戦中から高度経済成長までの日本の暗黒の時代から夜明けまでの力強い歩みを知ることが出来、また、主人公のふるさと高知の訛りや方言、その暮らしぶりにほっこりと癒されました。インターネットやメディアが普及した今の時代にはない人間模様や世相が描かれていますので、皆さんも秋の夜長に是非ご覧になって下さい。
その『あんぱん』の後に続く朝ドラとして、明治時代の松江を舞台とした小泉八雲とその妻セツの暮らしや文化、風土を題材とした『ばけばけ』の放映が始まりました。アンパンマンの知名度と小泉八雲を比べるのはナンセンスですが、八雲の感性により、神々の国として紹介される島根の魅力は全国の多くの人に興味を抱かれることと思います。
出雲大社平成の大遷宮、全国的に知られるようになった神迎え神事などにより、この十年余で島根の魅力は全国に広く発信されました。この『ばけばけ』によりさらに広まることと思います。そのことは、この島根に暮らす私たちにとって誇りとなり『郷土愛』が高まることになると思います。
私たちが仕事をする上で大切なものの一つに『郷土愛』があります。『郷土愛』を持って地域社会、お客さまに喜んでいただける仕事をすることにより、関わる全ての人がこの地域でイキイキと豊かに暮らすことが当社の経営理念です。今日から令和7年度の後半がスタートします。『地域密着』『総合力』『自己実現』を三つの柱として気持ちを新たにしてスタートを切ってまいります。
『我々は、社業を通じ、地域に幸せの “和”を広げることを使命とします』
和田晶夫