今年の“社内旅行で全国制覇プロジェクト”は、先週の木曜から土曜日まで、前半グループ32名で栃木県の日光東照宮、華厳の滝、茨城県筑波のJAXAと千葉県香取市の伊能忠敬記念館などを訪れました。また宇都宮の餃子や成田山新勝寺参道で鰻も堪能し、盛りだくさんの旅を満喫することが出来ました。今週末には後半グループの旅が予定されていますので道中の安全と素晴らしい思い出、感動を得る旅となりますことを祈念しています。
さて、明日6月3日は『測量の日』です。測量は私たちが行う全ての業務の始まりの仕事です。正確な地図を作り、位置を確定することが設計や地質などの調査、施工の始まりの仕事で『測量』なくして地球上に物を作ることは出来ません。そのようなことから『測量の日』は私たちの産業を象徴する日であると言えます。『測量』を象徴する唯一無二の偉人は、今から約200年前に日本で初めて正確な日本全図を作った伊能忠敬をおいて他にいないと思います。このタイミングで、皆で伊能忠敬記念館を訪れることが出来たことを幸せに感じます。
伊能忠敬は人生50年と言われた時代に、55歳から私費で測量を始め、全国約4万キロを歩き73歳の生涯を終えるまで、日本沿海全図を完成させる礎を築きました。晩年から暦学を学び、地球の大きさを知りたいという探求心から始まり『正確な地図を作って人々の役に立ちたい』というビジョンを持って、幾多の困難を乗り越え、ひた向きに天文観測と距離計測という地道な作業を繰り返すことにより偉業を成し遂げました。
現在、私たちが行っている業務も同様です。地道な作業を正確に繰り返すことなくして良い成果は得られません。当時とは異なり、ITやレーザー、衛星技術などが進歩し格段に早く正確に作業を行うことが出来るようになりましたが、改善への取り組みを行い、地道な努力を継続することなくして社会やお客様から喜んでいただける成果を作り上げることは出来ません。『測量の日』は伊能忠敬をはじめとする先人の偉業を知り、日々の仕事を着実、丁寧に行い継続的に改善し進歩を遂げる大切さを知る日としてまいります。
和田晶夫