月日の経つのは早いもので、本年度も残すところあとひと月となりました。
当社では、全業務のうち、約半数の業務の工期がこの三月に集中する、一年を締めくくる大切なひと月となります。
『有終の美を飾る』という格言があります。「与えられたことを、立派に最後までやり通し立派な成果をあげること」という意味です。締めくくりや終わりの大切さ、引き際の美しさを表す時に用いられ、スポーツ選手の引退時によく使われる言葉です。最近では女子サッカーでレジェンドと称された澤穂希選手が、自らの引退試合で決勝ゴールを入れ、チームの優勝を決めた時に『有終の美を飾る』という言葉が用いられました。
私たちの仕事において『有終の美を飾る』とは、この一年間一生懸命に積み上げてきた仕事を、最後まで緊張感を持ってやりとげ、お客様に良い成果を納めることです。仕事の締めくくりにおいて、緊張感が緩むと、詰めが甘くなり、致命的なミスが発生し、一年間の努力が水の泡となってしまうことがあります。また、過度な緊張感も、焦りや短絡的な行動につながり、良い結果が得られません。
『有終の美を飾る』ためには、適度な緊張感を保つことが大切です。緊張感を保つためには、どんな場合にも仕事に対する情熱と目的を見失わないこが必要であると思います。また、適度な緊張感、良い緊張感を持つためには、仕事を楽しむこと、仕事に対してワクワク感を持つことが大切であると思います。
本年度の活動方針である“情熱も持って楽しく仕事をしよう”を実践することとは、良い緊張感、適度な緊張感を持って仕事をするということであると思います。
この一月、ドキドキ感とワクワク感を楽しみ、一年を有終の美で飾ることができるよう取り組んでまいります。
和田晶夫