社長のコラム
『血液型、個性、組織』
血液型について、その中でも一般的によく知られているABO血液型について話をしたいと思います。
ABO血液型は、1900年にオーストリアのLANDSTEINERが人の赤血球を混合した時に、凝集する組み合わせと、しない組み合わせがあることを発見し、これが今日のABO血液型になっています。
この発見により血液型不適合により多発していた輸血の失敗をなくし、輸血を発達させるきっかけになったようです。
ABO血液型は、医学的な分類をしても面白くないが、広く一般的には血液型性格診断、占いといったことで周知されています。 皆様もよくご存知だと思いますが、A型は集団的行動を好み秩序を重んじる、几帳面。B型は自由奔放、マイペース、好奇心旺盛。O型は明るく細かいことに拘らない、頼りになる行動派。AB型は冷静である、独特の美学を持っている。といったことが一般的に言われ、血液型を性格や気質と結びつけて話題にすることは、我々が日常的によく行っていることであります。
血液型で行動パターンの「共通傾向」を探ろうとするのは日本人、韓国人だけのようで、国際的には、このような習慣はないようであります。 欧米人が血液型性格診断に興味を持たないのは、「個」「個性」を重んじる文化背景が強く、血液型で性格、気質の共通傾向を探ろうという発想を持たないからであるようです。また、O型、A型がほとんどを占め、日本人のように４つの型をバランスよく観察する機会も乏しいことも一因のようです。
日本人の血液型は、西日本ではA型因子が高く（農耕民族系）、東日本ではB型因子（狩猟民族系）が優性の傾向にあるようですが、全般的にはA型40％、O型30％、B型20％、AB型10％と言われています。 血液型と性格、気質の因果関係は医学的に否定されていましたが、最新の研究によれば、血液型で脳の働き方に違いが見られるということが報告されているようです。また、テレビ番組の実験によれば、後天的な要素の少ない幼児を観察した場合には、明らかに血液型別行動パターンを見出すことが出来たようであります。
血液型性格判断が全てではありませんが、個人的見解としては、何かの目安にはなるのではないかと思います。
当社における血液型を調べたところ、A型42名（47％）、B型12名（13％）、O型27名（30％）、AB型8名（9％）という構成でありました。これはほぼ日本人社会、特にA型因子の高い西日本のそれと同様な構成であります。
当社では、個性（血液型）がバランス良く構成されていることから、均衡のとれた組織（集団）であると思います。
戦国武将の武田信玄は、「人は石垣」と言う言葉を残しています。それは、「石垣を構成する石は、大きなもの、小さなもの、いろいろな大きさ、形の石が組み合わさっているからこそ強い」といった意味です。
人にはそれぞれ個性があります。それぞれの個性を許容、尊重し、良い意味で、個性を活かすことの出来る組織にすることが大事であると思います。そのことが、強い組織、発展する組織への道であると思います。
以上、ちょっとこじつけ気味でしたが、『血液型、個性、組織』について話をさせていただきました。
