私たちの地域で新型コロナウイルス感染症が身近な脅威となり、日常生活や社会活動に支障をきたすようになったのが3月頃だと記憶しています。それから早いもので半年が過ぎました。残念ながら、現時点では特効薬はなく、世界中でワクチンや治療薬の開発を進めていますが、完成の目途が立っていないのが現実のようです。私たちが、当初予想していたよりも長期間において新型コロナウイルスと向き合いながらの生活を強いられることになりそうです。
最近『ウイズ コロナ』という言葉をよく耳にするようになりました。新型コロナウイルス感染症は短期的に収束させることが困難であることから、一人ひとりが感染防止対策をとりながら日常生活や経済活動を行い、新型コロナウイルスと共存、共生していくという考え方です。私たちの仕事においても『ウイズ コロナ』が確実に進んでいくと考えられます。対面での会議からウエブ会議へと変わり、現場での検査などにも活用されています。また、個人でもリモート飲み会や帰省などが行われ『ウイズ コロナ』の新しい生活様式となっています。
新型コロナウイルス感染症が世界中を席巻し、私たちの生活は大きく変化しました。加えて、この夏も全国各地での豪雨被害が多発し、県内でも隠岐の島町で記録的な豪雨となり大きな被害が発生しました。また、猛暑日の連続は災害と言っても過言でない程のもので、9月を迎えましたが暫くは厳しい暑さが続くようです。新型コロナウイルスだけではなく異常気象も私たちの生活を変化させています。
人類が生き続けるには、環境に応じ柔軟に変化を遂げることが必要です。ダーウインの進化論を引用し「この世に生き残るものは、最も力の強いものではない。最も頭の良いものでもない。それは変化に対応できる生き物である」という教えがあります。
新型コロナウイルス感染症だけではなく、気候変動や異常気象により自然災害が多発することは天からの警鐘であるように感じます。マクロ的には地球環境と向き合い、社会システムを転換することが必要なことは明白ですが、私たちが個々で出来ることは、環境変化に柔軟に対応し、生活や仕事の方法を改善していくことであると思います。
当面は『ウイズコロナ』『ウイズ猛暑』が続きますが、変化を前向きに捉え、それぞれが体調に留意して乗り越えていけるよう取り組んでまいります。
和田晶夫