新天皇が皇位を継承され、新元号“令和”の時代を迎えました。「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育ち、梅の花のように、日本人が明日への希望を咲かせる国であることを願い」命名されました。国民の多くが新天皇の即位と共に親しみを持ち、共感される元号であるように感じます。
平成の幕開けは昭和天皇崩御を受けて、喪に服す中での静かな改元であったように記憶していますが、今回の改元は退位によるものであることから奉祝ムードが広がり、多くの人が10連休となったこともあり、5月1日は今年二度目の元旦を迎えるような空気の中、希望と期待に満ちた感覚を抱きました。
当社でも、今日の連休明けから令和元年度が本格的にスタートします。私たちにとって平成の三十年間は急成長と衰退の大きな波の中、社会環境の変化とIT技術の進歩により、仕事の枠組みや質が大きく変わる激動の時代でしたが、全社で気持ちを一つにし、環境変化に柔軟に対応し、ひとり一人が努力することで立派に乗り切ることが出来ました。このことは組織、個人にとって大きな財産となりました。
“令和”の由縁は冒頭で述べた通りですが、私なりに“令和”を解釈してみました。“令”には規則とか教えと言った意味があります。“和”は当社の社是でもあり、互いに相手を思いやり、協力し合い幸せになると言った意味を持っています。当社にける“令和”とは、全社で規則・教えである経営理念、行動指針等を実践することで、社是である“和”をつくり上げることが出来るという教訓であると解釈いたしました。
“令和”の時代は、少子高齢化を伴う人口減少や過疎化、国、地方の財政のひっ迫など、様々な社会問題が深刻となり、私たちの産業にとっても厳しい環境となることが予想されますが、全社で経営理念、行動指針を共有し、気持ちを一つにして明るく、楽しく、前向きに歩み、素晴らしい“令和”の時代を築いてまいります。
和田晶夫