一年を締めくくる師走を迎えました。私は今年57歳になりましたが、年々加速的に一年が早くなるように感じます。皆さんも同様な感慨をお持ちではないでしょうか。その所以は、一年を分子とし、分母を年齢とすれば毎年一つずつ、分母が大きくなることによって、数字(百分率)が小さくなることから、加齢とともに相対的に短く感じることにあるようです。
このひと月は、特に忙しく、気ぜわしい毎日となり、時間が一気に過ぎていきます。“終わりよければ全て良”という格言通りとなるよう、このひと月を歩んでまいりましょう。
さて、先日社員の皆さんとともに松田和久顧問の講演を聞く機会をいただきました。
松田顧問は半世紀にわたり、前半は行政マンとして、後半は行政の長として離島振興、地域創りに尽力されました。地域の歴史や文化、自然を愛され、地域にしっかりと根っこを張って歩まれた生き方に感銘を受けました。その熱い思いは一線を退かれた今でも変わらないものであり、何事にも楽しく愉快に取り組まれ、元気に活動されていることに敬意を表する次第です。
今回の話を聞き、私自身の錆びかけた気持ちに“喝”をいただきました。
講演の中で「誰のため、何のために仕事をするのか?」という問いかけをされました。氏は綺麗ごとではなく「自分のため、家族のために仕事をする」と断言されました。それは、自分のため、家族のために一生懸命働いて生きることが結果として地域やお客様の為になり、ひいては組織や会社の繁栄につながるという好循環を生むからであると説かれました。
私が松田顧問からご指導いただく中で、この好循環を作り出してこられた要諦は「仕事を楽しむ」「愉快に仕事をする」ということを実践されたことにあると感じました。
「自分のために働く」とは、決して「お金のため」や「自己本位」「楽をする」ことではなく「前向きに仕事をする、自分の仕事を楽しむ」ということであると思います。
私たちは、義務感や受け身、マイナス思考を持って仕事をしても、そこから何ら得られるものはありません。
一年の締めくくりのひと月です「自分のために仕事をし、仕事を楽しむ」ことにより、好循環を作り出してまいりましょう。
当社の経営理念
『我々は、社業を通じ、地域に幸せの“和”を広げることを使命とします』
“社業を通じ”を“社業を楽しみ”と言い換えても、理念の本質は何ら変わるものではありません。
一年の締めくくりのひと月です、七つの問いかけ
① (目的) 目的ビジョンは明確か
② (使命感) 自らの業務に自信と誇りを持っているか
③ (積極姿勢) プラス思考で発想し、積極的に行動しているか
④ (協働) 社内の連携、協力を図っているか
⑤ (自己実現) 品位を磨き、成長し続ける努力をしているか
⑥ (感謝) 思いやりと感謝の気持ちで行動しているか
特に
⑦ (幸福、満足)楽しんでいるか
を実践し、今年のゴールを“楽しんで”駆け抜けたいと思います。
和田晶夫