今年の全国高校野球選手権には、島根県代表として出雲高校が出場することが決まりました。出雲高校はノーシードから6試合を目覚ましい戦いぶりで勝ち上がり、見事に優勝を果たしました。
1949年の創部から68年で春夏通じて初の甲子園出場、そして島根県代表としては12年ぶりの公立校でもあり、まさに快挙と言えるのではないでしょうか。
出雲高校には、突出した選手がいるわけでもなく、スピードやパワーにおいても相手チームより劣っていたように感じられました。実際に県大会の6戦を通じホームランはゼロ、長打も少ない。それにもかかわらず、相手投手と対戦する際には、打者を走者が間接的に援護し、打者は走者の進塁を援護する、更にはベンチも一丸となって勝利を掴み取るという『走打連携』をチームのモットーとし、組織力と連携によって相乗効果を生み出すことで、自分たちよりも技術や体力に勝る相手に勝つことができたのではないでしょうか。
私がテレビで観戦した決勝戦でも、チームが一丸となり、粘り強く、ひた向きに戦っていたのが印象的でした。
出雲高校の戦いぶりから、改めて組織力と連携の大切さを感じました。
一方、当社での出来事を振り返りますと、先月7月には、全社的に目標としていた平成27年度優良業務知事表彰を授かることができました。
加えて3つの県土整備事務所からも所長表彰を頂き、今まででもっとも多い表彰を受賞することができました。
表彰を受けたいずれの業務も管理技術者、主任技術者を中心とした社内の各部署の連携・協力はもとより、発注者や地域との良好なコミュニケーションを図ることで、持てる技術力を存分に発揮することができた賜物であると思います。
私たち一人ひとりのできることや能力には限界があります。しかしながら、一人ひとりの能力や個性を有効に組み合わせること、力を合わせることにより、大きな力を発揮することができます。
まもなく夏の甲子園大会が開幕しますが、郷土代表の出雲高校が地方大会と同様に、『走打連携』のチームモットーを発揮し、全国の強豪を相手に堂々と戦ってくれることを楽しみにしています。
平成28年度の業務も本格的にスタートしました。私たちも今一度『組織の連携、協力』を大切にし、全社の『一体感』を持って業務に当たり、お客様の期待を超え、共に感動できる仕事を心がけてまいります。
和田晶夫